広島のおみやげ | こうのの日々

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漫画家こうの史代です。
夫とキエリボウシインコのTさんと、福知山市で暮らしています。

こんにちは! こうの史代です。

 

はい。水曜夜の、雨上がりの広島駅付近です。

終えたはずの広島での仕事でしたが、帰り際があまりに大慌てだったもので心配になって、もう一度だけ確認しに行ってきました。

まあ本当は、あんまり楽しい仕事だったから…簡単に終わりたくなかっただけなんですけどね。

 

さてこの2か月、広島に通っている間に、こんなものを見つけましたよ。

ねえねえ、これ知っとるう?

佐々木禎子ささきさだこさんの折り鶴のレプリカ(金属製)です!

 

 もしかしたら、あなたは禎子さんを知らないかも知れないね。

 

禎子さんは、赤ん坊の時被爆したことが原因で、10年経って白血病にかかりました。

治ることを信じて、病床で薬包紙などで千羽鶴を折り続けたのでした。

たくさん折って、こんなにちいさな鶴を器用に折れるようになっても、病は治りませんでした。

で、禎子さんの死後、級友たちが募金して、「原爆の子の像」を建てたんじゃなかったかな…?

 

禎子さんの担任の先生は、わたしの小学校の教頭先生でした。

それを知ったのは、卒業して何年も経ってからでした。

穏やかで楽しい先生でしたが、悲しい思い出を秘めていらっしゃったのだな、と思いました。

 

この折り鶴は、おりづるタワーの1階の売店で見つけました。1100円です。