こんにちは! こうの史代です。
<前回までのあらすじ>
18日~20日は東京に行っていたよ。
門前仲町に泊まって、テレビの取材を受け、原稿を渡して、深川不動堂と富岡八幡宮にお参りしたよ。
帰りは15時頃に京都駅に着いたよ。
京都も晴れていて、雪の心配はなさそうです。
京都駅の改札横の遅延の情報も、加古川線のみ、のようでした。
ふと、「夫のお財布がぼろぼろになっていたな」と思い出しました。
伊勢丹にいいのがあったら、おみやげにしよう、と思いました。
しかし、男物は何でも、なぜ黒とこげ茶と紺ばっかりなんだろうな。
お財布なんか明るい色の方が落としたり無くしたりしにくいと思うんだけどなあ…
夫も、今の財布は、元は黒だったのを緑に塗り替えて使っているのです。
そんな中、色とりどりの革が張ってあるお財布を見つけました。
見ていると、店員さんが寄ってきました。
「きれいですね」「ええ。イタリア製ですよ」
「ところでこれはいかほどですか?」「55,000円です」
ぽとぽとん。ころころころ……。
飛び出て転がってった目玉を追いかけて、その場を走り去りました。
財布というのはお金を入れるものである。
そして、わたしも夫も、今のように旅行中でもない限り、55,000円以上のお金を持ち歩くことはめったにない。
昭和の人間の悪い癖なのか、中身より入れ物のほうが立派、というのはどうも落ち着かないのです。
まあ、それをいいように解釈して、常に55,000円以上持ち歩くような富豪になるつもりで、ここで自分に投資すればいいのかも知れませんけどね。
結局、2万円台の、外はこげ茶、中は若草色、というお財布に落ち着きました。
これでも今まで買った二人のお財布の倍くらいの値段だから、まあ、ちょっとずつ成り上がっていこうと思います。
ところで。
当初は財布くらいは女物でもいいかもなあ…、と思っていたのです。
が、何かが違う…!
ええ。ここで発見しましたよ!
財布は男女で向きが違うのだ!
男物は横、女物は縦向きなのだ!!!
ええ。だから何、と言われればそれまでなんですけどね。
そして。
きのさき号の発車時刻が近づいたので、改札を通ってプラットホームに行くと、改札口には一切表示がなかったのに午前中の接触事故の影響で50分遅れでした…。
日も暮れて、湿った雪が降りだした極寒のホームで、あらためて京都駅の山陰本線への冷たい扱いが骨身に凍みた50分間でした。
ともかく無事帰れてよかった。
ではまたね!