こんにちは…。こうの史代です…。
ナヌー!!?
コミティアの中村公彦会長が逝去ですと!?中村公彦さんには本当にお世話になりっぱなしで…。
11月に池袋でお会いした時は、今は抗がん剤治療の合間にご夫婦で旅行に行っているよ、とお話しされていたのに…。
しかも、この時に限らずずっとご飯をごちそうになりっぱなしなのに…。
出来たてだった「イメル・フウリ」のコンテ2話分も無理やり押し付けて来て、いつか「この漫画、コンテから知っているんだ」と快復された中村さんに語ってもらえるような傑作にしてみせると誓っていたのに…!
中村さんには、出逢ってからの30年間、どんな宝石も持たなくてもいいくらいの珠玉のお言葉をわたしはたくさんいただきました。
とくによく思い返すのは、ごく初めの頃に言われた「こうのさんには、あちこちの温泉宿で描くような漫画が合っているかもね」という言葉です。
まだわたしがとても貧乏で、閉じこもって描くばかりだった頃のことでした。
その後、「夕凪の街」で取材で里帰り、「この世界の片隅に」で取材旅行をし始めました。
今はまだ温泉宿ではないけれど、あちこち足を運ぶようになって、夜が更けるのも明けるのも気にせず漫画に取り組める時、確かにわたしは、中村さんの見抜かれたような人生の途中にいるのかもな、そしてそうだといいな、といつも思うのでした。
ちょうど今わたしは旅の途中で、この訃報を受け取った時は町田駅にいたのです。
それも何だか中村さんの計らいのような気がしましたよ。
中村公彦さん、
本当にお疲れ様でした。
本当にありがとうございます。ございました、ではありませんよ。
ずっと、あなたの言葉と共にわたしは描き続けますからね!
ではまたね。
