エンゲージリング、ダイヤモンドルースをオンライン販売する、speranza(スペランザ)です。



前回の記事で、

ダイヤモンドのテーブルと深さにはそれぞれ理想的な%があり、当てはまるものはすべてのトリプルエクセレントのダイヤの中でも20%程度しかありません。

前回記事→【プロが教える】ダイヤのカット⑤3EXのさらに上位20%の選別方法

と、お伝えしました。



しかしまた別の記事には、
カットの技術はどんどん上がっており、ダイヤの原石をどのようにカットすればよいか機械が判断し、レーザーでそのとおりにカットすることができます。

参照→【プロが教える】ダイヤモンドのカットとは?②

とあります。



カットの過程のどこかで必ず人の手は入るものであり、人の手が入る限り『完璧』にはならないのですが、
完璧に近い『理想的』にカットすることは、現代の技術を持ってすれば可能です。


ならば、すべてのダイヤモンドを理想的な形にカットすれば良いのに、現実はテーブルと深さだけでも理想的範疇なのは全トリプルエクセレントカット中20%程度、というのは矛盾しているようです。



これは実は、
あえて理想的な形にカットしていません。



ダイヤモンドの原石はこのような形状になっており、1つ〜いくつかのダイヤが採れます。




このとき、『理想的』なダイヤを2つ採ると0.95カラットが2つに採れますが、

あえて少しだけ形を崩せば、1.20カラットと0.90カラットが採れる……というような場合が往々にしてあります。




0.95カラット2つで計18,000ドル程度の場合、
もし1.20と0.90カラットだったなら、23,000ドルほどにもなります。


左:大きさ優先の崩れたカット 
右:小さいけれど理想的なカット



もちろん形を崩しすぎて鑑定書のカット評価が下がるほどになってしまっては元も子もないので、それはできるだけ避けますが、
カラットは一番値段に直結する部分なので、少しでも大きいダイヤモンドにすることは、利益を最大限にすることに繋がります。


そして、ダイヤモンドカットの工場では利益が優先されますので、
同じトリプルエクセレントカットでも『理想的』とまで言えるカットはごく少数となり、

トリプルエクセレントの範疇になんとか留まるような、ギリギリまでカットを崩してカラット数を上げたもの市場に溢れることになります。


これが、最新の技術があるのにも関わらず、理想的カットのダイヤモンドがお客様の手に渡らない理由です。





もちろんトリプルエクセレントカットを選べば、『残念なダイヤ』に当たることはまずありません。
ですが、GIA(米国宝石学会)のダイヤモンドの写真をいくつかご紹介します。




これらは、すべてトリプルエクセレントカットです。

ですが、「トリプルエクセレント」と聞いて普通想像するのは、左上の1つくらいではないでしょうか。

(GIAは世界で最も権威ある鑑定機関です。日本の鑑定機関もGIAをお手本としていますので、他の鑑定書のトリプルエクセレントでも同水準か、やや下回るかもしれません。)


上の写真はダイヤモンドを撮影する専用の機器で拡大して撮っていますので、一目見て美しいカットが見分けられますが、
専門家でない人が直接店頭で見たとしても、見分けることはできません。

わたし達speranzaのバイヤーは、このようなトリプルエクセレントカットの山の中から、左上のような際立つ美しさのダイヤモンドを探し出しています。


今回『理想的なカット』として、

・トリプルエクセレントカット
・テーブル径53 ~58 %
・深さ59~62%

これらを前提としてお話しましたが、

わたし達は仕入れの際、これをダイヤモンドをばっさり分けるためのOKラインのようなものとしており、実際はこれをクリアした中からさらに「クラウンの角度」「パビリオンの角度」「ガードルの厚さ」等など……
またカット以外の、「蛍光性」等も確認してより良いものを選別し、

最終的には熟練のバイヤーが、自らの目と専門のスコープを使用して客観的に光性能を評価し、たった1つのダイヤモンドを選んでいます。

なので、今回お話しした『理想的なカット』は市場のトリプルエクセレントの中で上位20%程度ですが、speranzaがご提供するダイヤモンドは
上位5%に満たないレベルの『限りなく理想的なダイヤモンド』です。



オンラインショップなので、ご自身の目で見て選べないというデメリットはありますが、
自分で選ぶよりもっと美しいダイヤを確実にプロに選んでもらいたい、という方はぜひHPをご覧ください。



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speranzaは、

0.3カラット12万円代から、婚約指輪をオンラインでご提供しています。

お客様の注文後にNew Yorkのバイヤーがダイヤモンドをひとつひとつ買い付け、日本の職人がリングに仕上げます。


●在庫を持たないこと、

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