昨今の日本はいったいどうなっているの?
憤懣やるかたないのは、皆も同じだと思います。
「人間はいかなることにも慣れてしまう動物である。私はこれこそ人間にとって最上の定義だと思う。」ドストエフスキー著『死の家の記録』より
学生時代に読んだドストエフスキーの言葉を思い出し、
憤懣やることないこの気持ちは、風化させてはいけない。
おかしなことに慣れてはいけない、と感じている今日この頃です。
このブログは、つれずれに感じたことを読者の皆様と共有し、
意見交換ができればいいなという思いで書き始めました。
今回は、私がかかわった医療法人の乗っ取り事件について書きたいと思います。
小生の父は医師でしたが、豚児の私は医師になれませんでした。
その後、父の引退の際に、とんでもない事件に巻き込まれてしまいました。
出資持分の定めのある社団医療法人は、現在、経過措置法人とされています。
平成19年4月1日以降、新たに設立することができなくなっています。
平成22年3月現在、全国にこのような医療法人が約42千法人あるといわれています。
このような医療法人の多くは、日本の高度成長期の地域医療を担ってきた開業医です。
医師の高齢化に伴い、事業承継問題が顕在化してきています。
このような状況下で、高齢化した医師から事業基盤を奪い取ろうとする輩がいます。
私の実家にの事例は、概要、以下のようなステップでやられました。
Step1 高齢化した医師に近づき、共同経営者となることを申し出る。
Step2 出資持分を、今後事業に係る関係者のみで山分けすることを提案する。
Step3 他の出資者を蚊帳の外において、後継者から当事者合意の贈与契約書をとる。
Step4 創業者一族の残りの出資持分を贈与させる旨の念書を取り付ける。
Step5 創業者一族を追い出す。
プロの目からみると、極めて悪質な手口なのですが、
医師などは法律、経営などに疎い面があるため、簡単に乗っ取られてしまいます。
しかし、上記のような事例においても法廷で争う余地はいくつか残されています。
私の場合、最も困ったのは、適切なアドバイザーがいなかったことです。
相手側の弁護士は、業界では有名な方でした。非常に残念です。
当方で頼んだ最初の弁護士は、途中で降りてしまいました。
私の実家の事例では、決着までに3年を費やしました。
つたない経験ではありますが、同様の事例でお困りの方がいらっしゃりましたら、
是非、わかる範囲でお手伝いしたいと思います。
自分の身は、自分で守るようにしないといけません。
医療法人の場合、このような問題は表面化しにくい面があり、
闇に葬られてしまった事例が数多くあると推察されます。
『医療法人の乗っ取りとその防止策』
の無料レポートをご参照ください!
http://xam.jp/get.php?R=21040