「赤ん坊が笑う。
赤ん坊が笑う。
私だって笑う。
赤ん坊が笑う。」
もう、数十年も前に、車で移動中に、ラジオから聞こえてきた詩だ。
作者は不明。
特段、メモで記録していたわけではないのに、折に触れて思い出す。
人を凝視すると、その人の辿ってきた過去が見え隠れする。
その人が重ねてきたイメージの集積。
笑顔の影に、その過去が垣間見えたりする。
でも、それだけなのだろうか?
私は子供の頃、死にかけたことがある。
その時、強く、強く、生きたいと願った。
生への執着、本能。
でも、それだけなのだろうか?
文化、習慣を超越した存在を、笑顔の裏に感じる時がある。
カルマの存在。
私たちの生は、超越した存在に支配されているように感じる。