219_こんにちは刑事(デカ)ちゃん | mimi 読書三昧

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藤崎翔

中公文庫

2016年4月 初版発行

2016年5月 再版発行

 

はい、題名の通り、のお話です。

 

例によってカバー裏の解説から引用しますね。

 

ベテラン刑事・羽田隆信は後輩の鈴木慎平と殺人事件の捜査中、

犯人に撃たれて殉職した・・・・はずだった。

目がさめると、なんと鈴木家の赤ちゃんに生まれ変わっていた ! ?

最高にカワイイ赤ちゃんの身体と、切れ味鋭いおっさんの推理力で、

彼は周囲で巻き起こる難事件に挑む!

笑って泣ける衝撃のユーモア・ミステリー、誕生!

 

と言うことでして。

殺人事件の捜査中、羽田は犯人がわかって指摘しようとするのですが・・

その時ちょうど、部下の鈴木に電話が入ってきて・・

奥さんの出産が早まり入院、危険だからすぐに来い、と。

で、相棒もなしの1人で犯人と対峙して・・死んでしまうんですね。

そして犯人は逃げてしまう・・

 

死んだと思ったのに目が覚めると赤ちゃんになっていて・・

泣くことしかできず。しかもしょっちゅう眠くて。

それでもどうにか頑張って早く成長して・・

少しずつ動いたりできることを増やしていきます。

でも母親は赤ちゃんらしくない、と心配したり。

 

離乳食が始まれば、味がない、料理が下手と思ってしまったり。

こっそりスマホをいじって赤ちゃんの情報を集めて「ふり」をしてみたり。

あ、もちろん周囲で起こる事件は防ごうとしたり

解決を図ろうとしたりするのですが・・空回りすることもしばしば。

 

それでも成長するに従ってできることは増えて。

慎平には秘密も漏れてしまいますが、スマホで事情説明して。

そのうちに片言での意思疎通も可能になって・・

慎平は赤ちゃんデカを頼りにしたりするようになります。

 

ただねえ・・この赤ちゃんの中に精神?魂?がいられるのは期限があるようでして。。

段々と赤ちゃんの意識が優位になる時間も増えていき・・

 

いや〜、面白かったです。

赤ちゃんとおっさんのギャップがすごくて。

刑事時代、忙しくてもちろん赤ちゃんの世話なんて滅多にして来なかったし。

あ、娘がいるんですけれどね。

自分が赤ちゃんになってみて初めて理解した、ということも多く・・

 

 

続き、読みたいです。

続編は出るなら「こんにちは警察犬(ワン)ちゃん」だそうですよ。

でもまだ出てないところを見ると本当に出るのか怪しいですね。。