185_シュレーディンガーの少女 | mimi 読書三昧

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松崎有理

創元SF文庫

2022年12月発行

 

松崎有理さん、前回はこちら

 

はい、松崎さん、お気に入りの作家の1人となりました。

今回も短編集です。

 

例によってカバー裏の解説から引用すると・・

 

すべて65歳に例外なく、プログラムされた死が訪れる世界。

肥満者たちをテレビスタジオに集め、公開デスゲームを開催する健康至上主義社会。

あらゆる数学を市民に禁じ、違反者を捕らえては刑に処している王国。

はたまた日々の食卓から、秋刀魚が消え失せてしまった未来・・

様々なディストピア世界でたくましく生きのびる女性たちを描いた、

コミカルでちょっぴりダークな短編集。

 

ってことで・・

順番に「六十五歳デス」

「太っていたらだめですか?」

「異世界数学」

「秋刀魚、苦いかしょっぱいか」

「ペンローズの乙女」

「シュレーディンガーの少女」

最後の1編だけが書き下ろしです。

他も初出からだいぶ変わっているのもあるようですね。

最後に著者のあとがきもあります。

 

いやいや・・どれも好き!

中でも数学を扱った「異世界数学」が一番かなあ。

最後の「シュレーディンガーの少女」はもちろん「シュレーディンガーの猫」から、ですね。

 

さてさて、数学好きな方も、数学なんて大嫌いだ、という方も是非。

文系の方でも楽しめると思いますよ・・