177_5まで数える | mimi 読書三昧

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松崎有理

筑摩書房

2017年6月発行

 

松崎さん、前回はこちら

 

今回のも短編集です。

6編ありまして・・

2つ目と3つ目は同じメンバー。

でもお話の順番としては逆です。

最後の1つだけ超短編。

 

1.  たとえわれ命死ぬとも

  はあ・・凄まじいお話でした。

 まあ今回のはどれも、なんですけれど。

 動物実験が完全に禁止された世界。

 「実験医」と言う人たちがおりまして・・

 自分自身を実験対象にする世界です。

 「彗星病」のワクチンを作りたい!

 その一心で実験医になった若者の話でした。

2.  やつはアル・クシガイだ 擬似科学バスターズ

  擬似科学をやっつける人たちの物語

  怪しい科学?を用いて人を騙す詐欺師たち

  彼らをやっつけるバスターズの物語

3.  バスターズ・ライジング

  上記のバスターズが出来たころのお話

4.  砂漠

  いろんな罪状で護送される途中、小型双発機が砂漠に墜落

  生き残った数名の少年たちは手錠で繋がれたまま

  詐欺師、強姦魔、連続殺人犯、麻薬取引、冤罪と主張するもの

  どうやって生き残るか、究極の逃走 

5.  5まで数える

  本の題名にもなっているお話

  数字が数えられない、認識できない少年

  他の科目は優秀なのに・・数字がわからないことを誤魔化して過ごしていたけれど・・

  若い女性担任がやってきて・・

6.  超耐水性日焼け止め開発の顛末

  まさに題名の通り、です。

 

個人的には・・やっぱり題名になっている「5まで数える」がベスト

感染症予防に命を捧げる「実験医」の人生も凄まじいですが・・

 

結構どれも設定が凄まじいのです。

そして科学のお話が面白い。

ワクチンの歴史も・・数学の歴史も・・

 

また他の作品も借りてみようと思います。