鈴峯紅也

小学館文庫

2024年4月発行

 

鈴峯さん、前回はこちら

 

はい、警察小説ですね。

今回は時代小説。こんなのも書くんだ〜と思って借りたのですが。

(実は時代小説も結構好きな方です)

 

実は・・2012年に双葉文庫から出たものを改題、改稿の上、再文庫化したもの、だそうです。

その上ね・・鈴峯さんって別名義も色々書かれてたようでして・・

こちらも別名義で書いた作品のようです。「七海壮太郎」名義だったとか。

 

「後書きなる雑記」が最後に付いておりまして・・

最初のペンネームを決めた由来やら警察小説を書くときに「鈴峯紅也」にした理由やら・・

色々書かれてて楽しかったです。全然知りませんでした。。

(私は単純に警察小説のJシリーズに惹かれて読み始めただけ、ですので)

 

さて、前置きが長くなりましたが・・

例によってカバー裏の解説から引用

 

血筋はよくて二枚目で、剣も冴えわたるが、美しい娘にはつい浮かれてしまう内藤三左、二十三歳。

一見極楽とんぼだが、無役の旗本当主だけに、懐はいつもからっけつ、腹が減っては目を回す日々を送っている。

ある晩、小銭を稼ぐため、博徒の親分を警固していると、妙な辻斬りに出くわした。

橋の上で四人に囲まれたのだ。

得意の剣で切り抜けたが、それがどうやら運の尽きだったらしい。

下は定町廻り同心、上は老中を巻き込んでの公儀を揺るがす謀略に挑むハメになり・・

果たして三左は役に就き、飯にありつけるのか?

温かくて胸のすく、火花散る時代小説!

 

ってことでして。とにかく主人公の三左、いつもお腹を減らしていて・・

でもめちゃくちゃ強いんです。剣の動きが見えないくらい?

そして彼に剣を教えてくれた祖父が一緒に生活してるのですが・・

このご老人もめちゃ強くて・・しかも顔がめちゃくちゃ広く・・

 

三左は自分の飯を確保するために、喧嘩の仲裁をしてみたり、言いがかりをつける浪人をやっつけたり。

そして飯屋でタダめしを貰う・・。もちろんあちこちにツケも大量にありつつ・・

腰も据わってるというか・・なんとかなるだろ精神も旺盛で・・

(心配性すぎる私からは羨ましいくらいです)

 

スピード感もあり、楽しかったです。

続きもありそうなので楽しみに。