34_小説の神様 あなたを読む物語(上・下) | mimi 読書三昧

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相沢沙呼

講談社タイガ

2018年8月(上)9月(下)発行

 

はい、前回の続きのようですね。

 

前回のお話は僕である高校生作家「千谷一也(ちたに・いちや)」が語り手でした。

ペンネームは「千谷一夜」だったかな。覆面作家です。

対して小余綾詩凪(こゆるぎ・しいな)は覆面ではない人気作家。

2人は訳あって合作することになってました。

 

今回の語り手。1人は一也、もう1人は・・成瀬さんと言う文芸部の後輩。

両親は駅の近くで本屋さんを経営していて、手伝ったりもしています。

中学時代の同級生が小説を書いていたのですが・・色々あって喧嘩別れ。

ライトノベルが好きで・・自分も小説を書きたいと思っており。

 

そんな2人が交互に高校生活と物語を書くことの意味?について語ります。

小説って何のために書かれるんだろ? 売れるのは運だけ?

続編を書く意味は? なぜ物語を求めるんだろう・・

 

う〜ん。説明がしにくいですね。

ネットに溢れる海賊版のサイトや悪意だらけの評価。

どんなに続きが読みたい、と言う人がいても・・

本屋に並ばなかったり、売れないからと打ち切りになったり。

読みたい人がいて、書きたい人がいても・・漫画も小説も。

 

副題の「あなたを読む物語」ですが・・

これは小説をじっくり読むのと同じように・・

周囲の「あなた」身近な人についても想像力を巡らして

何を考えているのか、どうしてそんな行動をしているのか

じっくり考える必要がある、ってことかな。

上っ面だけ見たお付き合いでは何もわからない。

 

不器用な高校生たちの青春。

お互いの思いがなかなか伝わらないもどかしさ。

思いを伝えて理解し合うのって難しいですよね。

そもそも伝えたい、ってお互いに思うところが肝要。

いや、何歳になっても難しいです。