※この記事は、2014年7月~2015年10月の間に
アップされた記事に「加筆・修正」を加えたものとなっております。
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さて、今日も「効率的勉強の3ステップ」について話していきたいと思います。
前回から、「①理解②暗記③演習」という3ステップの中の「暗記の勉強」について深く入っていってます。
前回の記事では、「記憶には、短期記憶と長期記憶の2種類があるんですよ~。」という話をしました。
短期記憶というのは、1日2日したらすぐに頭から抜け落ちていく記憶の事です。
定期試験前に一夜漬けで詰め込んだ知識なんかが、分かりやすい例ですね。
一方、長期記憶というのは、時間が経ってもずーっと頭に残っている知識の事で、「自分の親の名前」とか「過去のトラウマ」とかが良い例ですね。
そして、受験に必要な知識というのは、「長期記憶」のレベルまで持っていく必要があります。
そうしないと、「定期試験では点数が取れるけど、模試とか入試問題は解けない」という事態に陥ってしまいます。
本物の実力を付けるためには、「知識の長期記憶化」が必要不可欠です。
それで、今回は、「じゃあ、知識の長期記憶化ってどうやってやるの?」というお話をしていきます。
最初に答えを言ってしまうと、知識の長期記憶化には、「印象(impact)」と「回数(times)」が必要です。
英単語の頭文字を取って、知識の長期記憶化は「IT」と覚えておいて下さい。
まず、「印象(impact)」についてですが、人間というのは、インパクトのあった事をよく覚えています。
これは、経験的に分かりやすいと思うのですが、あなたの頭の中にずーっと残ってる記憶って、「印象に残ったから」覚えてるものじゃないですか?
前回の記事で、「過去のトラウマが、長期記憶の例だ」という話をしましたが、過去のトラウマってのは、「インパクトがあった出来事」だから、覚えてるわけですよね?
「インパクトがあった」というのは、言い換えると、「感情がよく動いた」って事です。
人間は、「感情がよく動いた出来事」というのを長い間ずーっと覚えているのです。
「めっちゃ怖かった」「すごく嬉しかった」「かなり悲しかった」・・・、そういう出来事をあなたはよく覚えているはずです。
そうすると、受験に必要な知識というのも、感情を動かしながら覚えればいい、という事になります。
ただ、これは、なかなかに難しい事でもあります。
だって、感情は動かそうと思って自由に動かせるものじゃないからです。
例えば、何とも思わない人を無理やり好きになるって難しいですよね。
人間は、「好き」という感情を自由に生み出せるわけではありません。
感情というのは、気付いたら動いているものです。
好きになろうと思って好きになれるわけじゃなく、気付いたら好きになってる、それが恋なわけですね、えぇ(何の話)。
まさに、「ラブストーリーは、突然に」なわけです(だから、何の話)。
勉強においても、「勉強を好きになろう」と頭で考えて好きになれるわけではありません。
「へぇ、なるほど~」と無理やり感情を動かしながら勉強しようと思っても、簡単にできるものじゃありません。
では、どうすればいいのか?
僕は、「そういう方向に持っていこうとする工夫」が大事だと思っています。
つまり、僕が他の記事でも語ったりしてる「自分にとって分かりやすい(相性が良い)教材、自分のレベルに合った教材を使う」という事です。
自分にとって分かりやすい教材を使えば、「おぉ、なるほど!」と腑に落ちる瞬間がたくさんあって、印象に残る知識が多くなります。
それによって、「理解の勉強」の段階から、「知識の暗記(長期記憶化)」が起こったりするのです。
そして、勉強する事自体が楽しくなって、全体的に知識の定着率が良くなります。
また、自分のレベルに合った教材を使うと、「できる!」という感覚が生まれて、勉強する事が好きになっていきます。
例えば、自分が解けるレベルの問題集を解けば、自分が理解し覚えた知識が役立ってる感覚があって、次から「理解の勉強」をしたり「知識の暗記」をするのが楽しくなります。
つまり、感情を動かしながら勉強できるので、知識がどんどん長期記憶化していくのです。
そうやって、「相性が良い教材」「自分のレベルに合った教材」を使って勉強する事によって、知識の長期記憶化が起こりやすくなります。
だから、まずは「参考書選び」が大事になってくるわけですね。
ちなみに、「知識欲が強い人」ってのは、受験勉強において最強です。
なぜなら、そういう人は、「知識を知る事自体が楽しい」ので、あらゆる知識を感情を動かしながら学ぶ事ができるからです。
ただ、これって、先天的な部分(才能の部分)が大きいので、僕らのような凡人が目指すところでは無いと思います(そもそも、知識欲が強い人は、勉強のやり方とか考える必要が無い)。
僕らにとって現実的なのは、「相性が良い教材」「自分のレベルに合った教材」を使って、印象に残しながら(感情を動かしながら)勉強する、って事です。
ぜひ、そういう心がけで勉強していって下さい。
ちょっと、「印象(impact)」の話が長くなってしまったので、「回数(times)」については次回話していきたいと思います。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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