※この記事は、2014年7月~2015年10月の間に
アップされた記事に「加筆・修正」を加えたものとなっております。
何か上手く行かない事があった時、僕ら人間は「自分を責めてしまう」傾向にあります。
勉強で思うような結果が出ないと、「自分には才能が無い。ダメな人間なんだ。」みたいな事を思ったりします。
告白してフラれてしまったら、「どうせ、自分なんか・・・」と自分を卑下してしまう事もあります。
僕らは、何かしら期待していた「結果」が出ないと、すぐに自分を責めてしまうのです。
ただ、こういう事って、いわゆる「百害あって、一利なし」の類のもので、全くする必要がありません。
もちろん、思うように行かなかった時に、落ち込んでしまうのは仕方がない事です。
しかし、そこでさらに自分を責めて、自分自身で追い打ちをかける必要は無いのです。
単純に、「あぁ、自分の実力不足だったんだな。」と思えばいいだけです。
そこで、「だから、自分はダメなんだ。」と続けてしまうと、自分で自分の自尊心を下げて、自らやる気を削ぐ事になってしまいます。
最近、「失敗して、落ち込みに浸るのは無駄だよね~。」みたいな話をしましたが、「自分を責める」というのも無駄にエネルギーを使ってしまう行為です。
そんな事をせずに、冷静に「分析」と「修正」を行って、次の行動を取ればいいだけです。
「行動→失敗→分析→修正」というサイクルをスピーディーにこなす事だけが、自分の人生を前進させてくれます。
そういえば、僕がちょっと前に取った大学の講義で、「うつ病になりやすい人の特徴」みたいな話があって、そこに「ダブルスタンダード」を持っている、という項目がありました。
タブルスタンダードとは、そのまま訳して「二つの基準」という意味です。
二つの基準を持っていると、精神疾患を患いやすいそうです。
二つの基準とは、何なのかと言うと、それは「自分に対する基準」と「他人に対する基準」です。
この「自分に対する基準」の方が極端に厳しくなってしまうと、うつ病に陥りやすいようです。
僕は、これを聞いて、人間ならほとんどの人がそういう傾向にあるんじゃないかなぁ、と思いました。
他の人にだったら、「別に、そんなの大した事ないじゃん。」と言えるような事でも、自分事となったら、「このままだとヤバい。こんなんじゃダメだ。」と深刻に捉えてしまうのです。
そういう事ってありますよね?
でも、冷静に一歩引いて見てみると、「そんな大した事じゃないし、そんな責める必要もないよ。」って事だったりするのです。
そういった「自分に厳しくなって、責めてしまいがち」になる人間の性質を理解していると、もっと自分を上手く扱っていけるような気がします。
他人に優しくするように、自分にも優しくしてあげればいいわけです。
例えば、何か上手く行かない事があって、落ち込んでいる人とか自分を責めている人がいたら、優しく声をかけてあげますよね?
「そんなに自分を責める事ないよ。大丈夫だよ。」って。
他人に対してはそれができるのに、自分事になってしまうと、ついそういう「優しい態度」を忘れてしまう事があります。
そして、「自分なんてダメだ。自分には価値が無い。」と自分を責めてしまうわけです。
でも、それって他人に置き換えてみたら、すごい酷い行為な気がしませんか?
誰かに対して、「お前なんて無価値だー!」って何回も言ってたら、相当ヒドイ奴ですよね?
それを自分にやってしまうのは、なかなかの自傷行為だと思います。
そういった「自責の罠」にハマらないように、気を付ける必要があります。
自分に対して基準を高く持ち過ぎると、自分を責めてしまいやすくなります。
もちろん、向上心を持つことは大切ですが、その上で今の自分の実力を見てあげなければいけません。
いつだったかプロゴルファーの横峯さくらさんのドキュメンタリーで、「優勝しか意味が無い」という想いが強すぎて成績不振に陥った、みたいな話をしていました。
優勝できない自分を責めてしまっていたそうです。
しかし、メンタルトレーナーである夫の「OKラインを適切に設定しよう」というアドバイスが彼女を救いました。
OKラインというのは、「ここをクリアすれば、ひとまず合格」という自分自身の合格基準の事です。
それを適切に設定できていないと、クリアできない自分を責めてしまって、悪循環に陥ってしまうわけです。
「自分が今できそうなところ」から着実にクリアしていって、高い目標に到達するのが正しいやり方です。
無理に高く飛ぼうとし過ぎると、太陽に近付こうとして翼を失ったイカロスのように、自分を責めて心が燃え尽きてしまいます。
そうならないためには、今の「自分の実力」を見て、優しく接してあげることです。
上手く行かない事があっても、自分を責める必要はありません。
「あぁ、これが今の自分の実力なんだなぁ~。」と思って、さらなる進化を目指して出来ることをやっていくだけです。
僕ら人間には、それしかできないです。
逆に言えば、それさえやっていればいいわけです。
「自分を責める」という行為によって、人生を停滞させないように、気を付けていきましょう。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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