「驚異の反復」と「反復の脅威」(反復のダークサイド) | 大学受験のリアルー合格したいなら、予備校に行くな!-

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"参考書で独学する"という非常識で効率的な「勉強のやり方」を徹底的に解説していきます。
また、人生全体の「生き方(人生観)」や、勉強の「本質的価値」についても伝えていきたいと思います。



※この記事は、2014年7月~2015年10月の間に

アップされた記事に「加筆・修正」を加えたものとなっております。




今日は、『「驚異の反復」と「反復の脅威」(反復のダークサイド)』というテーマで話していきたいと思います。


ちょっと、タイトルだけだと意味不明だと思うのですが、簡単に言うと、「反復」の悪い側面にスポットを当てて話したいと思います。


僕は、受験勉強において「反復が大事なんですよ」って事をあらゆるところで、切り口を変えながら話しています。


基本的に、受験勉強というのは「知識の詰め込み」なので、繰り返し何度も何度も同じことをやれば、成績は上がっていきます。


もちろん、「頭を使う事(思考)」も大事なのですが、「単純に暗記しておけばOK」というのは、受験勉強において結構な部分を占めるのです。


なので、しつこく「反復」するだけで、かなりの成績向上が望めます。


僕自身、今では「大量の知識でも、何回もやれば覚えられる」という感覚がありますが、小学校~高校の途中までは「歴史」などの暗記教科に対して苦手意識を持っていたし、自分のことを「記憶力が悪い」と思っていました。


だから、覚えることが少なくて済む数学(算数)とかは好きだったんですよね。


でも、「反復の威力」を知ってからは、「世界史」とか「日本史」みたいな暗記教科は時間をかければほぼ100%デキるようになる、という絶対的自信があります。


人間の記憶の性質(忘却曲線、短期記憶と長期記憶、インパクト・・・など)について知って、反復を実践すれば、知識は確実に積み上がっていくのです。


これが、タイトルの前半部分「驚異の反復」です。


反復というのは、受験勉強において、非常に強力な「武器」なのです。


なので、受験生の人は、この事をしっかり意識して粘り強く何回も同じ内容を繰り返し勉強して欲しいと思います(「知識は1回覚えても忘れる」というの前提で)。


ただ、反復というのは、受験において強力な武器でありながら、人生においてはそれが悪影響を与えることもあるのです。


武器というのは、使い方を間違えたら、時に人を殺してしまう事もありますよね?


ある意味では、あなたは、「反復」によって殺されてしまう可能性があるのです(ひょっとしたら、もう殺されてるかもしれません)。


「え?反復に殺されるって、どゆこと?」と思うかもしれないですが、今から説明していきます。


まず、反復するというのは、知識を自分の中に繰り返し刷り込んでいくという事です。


人間の脳は、繰り返されたことを「これは重要だ!」と判断して、それを記憶の貯蔵庫に保管します。


そして、それはあなたにとっての「真実」となっていくのです。


ここまで話せば、もうお分かりかもしれません。


あなたは、これまで生きてきて、色んな情報をあなたの中に蓄積してきているはずです。


その中の繰り返された事は、どんなものであれ、あなたにとっての真実となっています。


もし、それがあなたにとって悪影響を与えるものであるならば、それはあなたの「可能性」を殺しているかもしれないのです。


例えば、さっき話したように、僕は小さい頃から高校生の途中まで「自分は暗記が苦手だ」「記憶力が悪い」と思っていました。


それは、ずーっと暗記教科の点数が悪かったからであり、その繰り返されてきた出来事から「自分は記憶するのが苦手だ」と思い、それは自分にとっての真実だったのです。


しかし、受験期に「勉強法」について学び、それは単に「知識の覚え方」を知らなかったからなんだ、という事に気付きました。


僕は長い間、大きな「勘違い」をしていたわけです。


「真実だと思っていたものが、実は真実では無かった」という事が、人生では起こり得ます。


繰り返されてきた出来事が「自分にとっての真実」を作り上げますが、往々にしてそれは間違っている事があるのです。


出来事だけでは無く、聞いてきた「言葉」や教えられてきた「知識」にも同じことが言えます。


例えば、あなたは「〇〇君(ちゃん)って××だよね」というふうに自分について何回も言われてきただろうし、「世の中ってこういうものなんですよー」というのを教えられてきたと思います。


おそらく、それはあなたにとっての真実になっていると思います。


でも、それって本当なんでしょうか?


僕は、そういった事を疑う姿勢が生きていく上ですごく重要だと思っています。


よくある言葉で言ってしまえば、「常識を疑え」ってやつです。


例えば、今まで勉強が苦手で、学校のテストでは悪い点数ばかり取っていた人がいるとします。


その人の中には、「自分は勉強の才能が無いんだ」という真実が出来上がっているかもしれません。


しかし、それは単に、真面目に勉強をやったことが無かっただけかもしれないし、良い指導者に出会わなかっただけかもしれません。


例えば、今まで色んな人(社会)から、「良い大学に行って良い企業に入ることや結婚をして家庭を築くこと」が幸せな道だと教えられてきたかもしれません。


でも、本当にそうなのでしょうか。


僕らにとって、繰り返されて当たり前になり、無批判に受け入れてきた「自分にとっての真実」は、実は間違ってるかもしれません。


そういった事を疑ってみる必要があると思います。


もちろん、毎日色んな事を疑ってたら疲れてしまうと思うのですが、時には立ち止まって考えてみよう、という事です。


いや、初めは考える必要すら無いです。


まずは、「常識を壊すような情報」を自分の中に入れることが重要です。


例えば、受験期の僕にとって効率的な勉強法というのは「自分の常識を壊すような情報」でした。


「記憶力が悪いと思ってたけど、やり方知らなかっただけじゃん!」というふうに、僕にとっての真実は簡単に書き換えられてしまったわけです。


人生なんて、そんなもんです(笑)


昨日(過去)の延長線上に明日(未来)があるわけではありません。


今まで勉強ができなかったから、これからも勉強ができないなんて事はないし、今まで人間関係が上手くいかなかったから、これからも上手くいかないなんて事はありません。


全ては、幻想かもしれないです。


反復によって、「あなたにとっての真実」になってしまったことは、十分に上書きされる可能性があるのです。


「ひょっとしたら、今自分が思っていることって、ただの思い込みかもな」といったような態度が、人生に変化を起こす上でとても重要になります。


反復によって慣らされてしまった「常識」に縛られないようにして下さい。


ぜひ、今日話したような反復の「良い面」「悪い面」を理解して、反復を武器とし、反復を警戒していきましょう。



最後まで読んで頂きありがとうございました。



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