自分にイノベーションを起こす方法 | 大学受験のリアルー合格したいなら、予備校に行くな!-

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"参考書で独学する"という非常識で効率的な「勉強のやり方」を徹底的に解説していきます。
また、人生全体の「生き方(人生観)」や、勉強の「本質的価値」についても伝えていきたいと思います。



※この記事は、2014年7月~2015年10月の間に

アップされた記事に「加筆・修正」を加えたものとなっております。




今日は、『自分にイノベーションを起こす方法』という話をしていきます。


イノベーション、ってのは、「革新」って訳されるもので、主に「技術革新」という意味で使われたりしますね。


「技術革新」というのは、新しい商品とかサービスが生まれる、って事です。


それを自分に対して起こすという事は、「新しい自分を創り出す」ということになります。


意図的に、「新しい自分」を生み出す方法について教えようと思います。


その方法とは、一言で言ってしまうと、「自分を否定する」ということです。


「否定する」と言っても、「自分は、何てバカなんだ!」みたいに罵声を浴びせるってことではないです。


ここでの「自分を否定する」という事の意味は、自分の価値観とは逆のものに触れたり、逆のことを体験する、って事です。


もうちょっと分かりやすく言うと、今まで自分が興味を持たなかった「知識」を学んでみたり、敢えて気が進まないような「経験」をする、という事です。


そうする事によって、自分自身にイノベーションを起こすことができるのです。


自分の価値観とは真逆のものと出会うことによって、自分の価値感が壊されるような感覚に襲われます。


そして、混乱した状態になって、「新たな価値観」が創造されるのです。


例えば、僕は、受験期の最初の頃、丁寧に完璧に知識を積み上げようとしていました。


「完全に分からなければ、次に進んではいけない」というような価値観を持っていたのです。


それが正しいと思っていたし、そうしないと実力は付かないと思っていました。


しかし、ある時、書店で「勉強法」の本を読むと、そこには自分の価値観を揺るがすような事が書かれていたのです。


それは、「完璧じゃないくてもいいから、先に進め」といったような考え方でした。


僕は、それを読んだ時、「え?そんな馬鹿な。。。」と自分の価値感を壊されるような感覚に陥ったのです。


しかし、その本を読み進めていくうちに、その主張に「正当性」を感じ始めました。


そして、僕は、そこから自分の「勉強のやり方」を改め、多少分からないことがあっても構わず先に進むようにしてみたのです。


すると、僕の成績は爆発的に伸びていきました。


僕の価値観を否定するような「主張」に出会い、それを受け入れる事によって、僕の中でイノベーションが起きたのです。


それまでの僕の勉強のやり方は、「丁寧にやる」という方に偏っていました。


しかし、「完璧じゃなくていいから、先に進め」という、ある意味、大雑把なやり方を知ることで、バランスを保つことができるようになったのです。


「丁寧にやるところは丁寧に、サクサク行くところはサクサク」というようなバランス感覚を体得する事で、僕のレベルはポンッと一段階上がりました。


これが、「自分にイノベーションが起こる」という現象です。


この考え方は、哲学者ヘーゲルの「弁証法」という概念を使って説明することができます。


高校で「倫理」を習ってる人は、名前くらいは聞いたことがあると思います。


「弁証法」ってのは、テーゼとアンチテーゼがアウフヘーベンされて、ジンテーゼが生まれる、というやつです。


専門用語のオンパレードで何のこっちゃ分からないですよね(笑)


噛み砕いて説明すると、「テーゼ」という一つの主張に対して、それを否定する「アンチテーゼ」が現れて、それらがぶつかり合う(アウフヘーベンされる)事によって、新たな主張(ジンテーゼ)が生まれるって事です。


ちょっと、まだ、分かりづらいですかね(笑)


さっきの「勉強法」の話を使って説明すると、僕の「完全に分からなければ、次に進んではいけない」という古い価値観が「テーゼ」です。


それに対して、勉強法の本に書いてあった「完璧じゃないくてもいいから、先に進め」ってのが「アンチテーゼ」です。


その二つがぶつかり合う(アウフヘーベンされる)ことによって、「丁寧に行くところは丁寧に、サクサク進むところはサクサク行く」という新たな価値観(「ジンテーゼ」)が生まれた、という事です。


僕の「勉強のやり方」におけるイノベーションは、そうやって、ヘーゲルの弁証法的に説明することができます。


僕らってのは、生きてると、必ず価値観に偏りが生まれてしまいます。


そうすると、どこかで行き詰ってしまうのです。


そういった時には、敢えて逆のことをやって、意図的にイノベーションを起こすことが必要です。


ちなみに、「時代の流れ(流行)」というのも、弁証法的に考えることができます。


例えば、昔って、テレビの「アイドル」って遠い存在でしたよね?


偶像化された(都合よく理想化された)アイドルってのが、求められていたし、それが、その時代の価値観だったのです。


しかし、そのテーゼは、今のアイドルたち(アンチテーゼ)によって否定されています。


今は、「会いに行けるアイドル」といったようなキャッチコピーで、アイドルが身近な存在になっているのです。


そうやって、時代の流れ(流行)というのも、片一方に偏ったら、それを否定するような価値観が生まれてくるのです。


そんなふうに、世の中を見てみると面白かったりします。


今後は、それらが統合されて(アウフヘーベンされて)、どんな「アイドル像」(ジンテーゼ)が生まれるか楽しみですね。


そんな感じで、最後は、ちょっと話が飛びましたが、自分にイノベーションを起こすためには、「自分を否定する」ってのが重要だという事です。


自分の価値観とは逆の「知識」や「経験」が、新たな自分を作り出してくれるわけですね。


そういった事を理解しておきましょう。


今日の話は、ちょっと抽象度が高めですが、その分、応用範囲は広いです。


ぜひ、何かしら日常生活に役立ててみて下さい。



最後まで読んで頂きありがとうございました。



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