更新が大変遅くなってしまいましたが、「記録」と「記憶」に留めておきたい出来事として、ぜひご紹介したいと思います。
去る6月16日、
月寒小学校5年生を対象に、『札幌彫刻美術館友の会』の皆さんによる彫刻清掃指導が行われました。
きっかけは、友の会の皆さんが、
月寒公園の彫刻清掃を終えた帰り道、月寒小学校正面玄関前に設置されている彫刻『大地に』をご覧になり、「子どもたちに彫刻への関心や愛着を持ってもらいたい」という思いを抱かれたことでした。
その後、たまたま友の会会員である私の知人・細川さんから、ご相談をいただいたことから学校(校長先生)へお繋ぎし、この授業が実現したのです。
昨年度、赴任された野切 卓(のぎり たかし)校長先生は、図画工作を専門とされてきた先生です。
学校の正面玄関前にある彫刻を
「生きた教材」として活用し、1年間を通して4回の授業を組み立てるという、大変興味深い教育プログラムをお考えになり進めておられます。
この日は、その第2回目。
(4時間目の授業です。)
まず校内で、彫刻についての歴史や知識、修復・保存について学びました。
説明をされる『札幌彫刻美術館友の会』高橋大作 会長(写真左)
エプロン姿の野切校長先生(写真右)
修復の様子。
「彫刻の頭に、注射が〜![]()
![]()
」
子どもたちもビックリしていました。
その後、実際に彫刻の清掃を体験するために屋外へ。
写真奥の方に彫刻『大地に』があります。
みんなが彫刻の周りに集まって、清掃の仕方を教えてもらい…
校長先生が優しくお水をかけて…
ブラシで洗い、タオルで拭き取ります。
「やりたい人〜〜!」の声に、
一斉に手が上がりました


この日は作品『大地に』の作者である丸山(旧姓・大窪)恭子さんもお越しくださり、制作当時のお話をしてくださいました。
作品名の『大地に』は、
制作当時、小学校には(校木でもある)大きな栗の木があり、「子どもたちにも大地にしっかりと根を張って成長してほしい」という願いを込めて名付けられたそうです。
子どもたちからは、
「どうして女性を作ったのですか。」
「作品はどこを見ているのですか。」
「お腹が大きいのは赤ちゃんがいるからですか。」
など、次々と質問が飛び交いました。
どれも大人では思いつかないような、
感性豊かな問いばかりです。
その中で特に印象に残ったのは、
「どうして女性なのですか」という質問への作者のお答えでした。
「女性は“生み出す(産み出す)存在だからです。」
その一言に、この作品へ込められた深い思いを感じました。
今まで毎日のように目にしていても、何気なく通り過ぎていた子どもも多かったことでしょう。
しかし、この日を境に、この彫刻は単なる「学校にある像」ではなく、一人ひとりに何かを語りかけてくれる存在になったのではないかと思います。
5年生はこの後、宿泊学習で滝野自然学園を訪れ、ほど近い芸術の森で数多くの野外彫刻を鑑賞します。
そして学校へ戻ってから、さらに学びを深める授業へとつながり、この一年間の学習が完結するそうです。
こうして芸術への理解や感性を育んでいく野切校長先生の教育実践は、本当に素晴らしいものだと感じました。
月寒小学校は私自身の母校です。
また、四人の私の子どもたちもお世話になり、かつては上の孫たちが通い、これから入学を控えている孫もいます。
(…え⁉︎ 何人、孫がいるの?と聞かれそうですが、1番上の孫が高校2年生。
今月末には、私にとって6人目の孫が生まれる予定です
)
私自身、学校評議員や同窓会顧問を務めさせていただく中で、様々なご相談事をいただき、学校との深いご縁は今も続いています。
だからこそ、このような地域の皆さんの思いと学校教育が結びつき、子どもたちの学びにつながる場面に立ち会えたことを、とてもうれしく感じました。
今回の取組は、「彫刻をきれいにする活動」にとどまらず、芸術を身近に感じ、地域の文化を大切にする心を育む貴重な学びだったと思います。
この素晴らしい取組が、月寒小学校からさらに多くの学校へと広がっていくことを願っています。
札幌彫刻美術館友の会の皆さん、作者の丸山さん、誠にありがとうございました![]()
最後に作者の丸山恭子さん
友の会の皆さん、野切校長先生と
記念写真![]()




















