2024年7月【読書記録】4冊+おまけ1冊 | ひとしずくの純金

ひとしずくの純金

たったひとつのわたしの生き方を見つける旅

 

あ~
今月も遅くなってしまった。

読書記録。

なんだかんだ苦痛になってないか?

苦痛ならやめればいいんだけど
ここまで続くと止めづらい。

読書記録を止めたって
ブログが止まるわけじゃないんだから
止めたっていいんだけどね・・・。

今回はさらりと行くか。
 

 

 

 

『騎士団長殺し 第1部 踊れるイデア編』

『騎士団長殺し 第2部 還ろうメタファー編』

村上 春樹 著

 

おもしろかったです。

ここまで作品の発表順をチェックせず

 

目についたものを
そのタイミングで読んでいるので、

まさかこの作品のほうが
『1Q84』より後だとは思わなかったです。



「村上春樹作品は全部もってるよ」
という知人に教えてもらって

「えーーー!」
とぶったまげてしまったくらい

『1Q84』より前の作品と
思い込んでいました。


『1Q84』の
作品としての完成度があまりに高くて

それ以上の続き
(同じモチーフを扱う作業が続く可能性)
あるとは想像していなかったんですよね。

あれらのモチーフは
あの作品をもって終結、

そんなふうに勝手に思っていた。

だから、こっちのほうが後と知ったときは
本当にびっくりしてしまった。



と、同時に

あ、なるほど、
あれらのモチーフは作品の習作というより
個人的なテーマなんですね?

とこの作品に至って
ようやく理解した感じ。納得。

これは処女作から読まないと
何が引っかかっているのか分からないわ、

と。

 



というわけで、
『風の歌を聴け』に戻りましたよ。
『1973年のピンボール』にも。

20代に読んだはずだったけど

きれいさっぱり忘れていた。

 

いや、なんだろう、、、

いやまて、
その先は8月の読書記録で書こう(笑)。

 

 

 

『僕には世界がふたつある』

ニール・シャスタマン著

金原、西田 訳

 

読み応えがありました。

統合失調症を患う15歳の男の子の体験を
その子の視点で語っていく。

妄想とか幻覚とか。

どういう体験なのか、は
言葉で説明されても本当には
よく分からない。

たぶん、それは
体験している自分さえも
説明しづらいものなんだろう。



症状が強く出るときもあれば
そうでないときもあって

文中、その辺りの説明が無いだけに

どこのどういう場面の話なのか、が
ときどき分からなくなってしまう。

読者のほうも混乱の中で

手探りしながら理解する必要に迫られる。

結果、彼の戸惑いとか混乱とか
周囲に理解してもらえないもどかしさとか

そういったものが伝わってくる。



発症の少し前から
症状が徐々にはっきり出始め、

診断がつくまで、
入院に至るまで、

入院中に出会った他の患者たちと
その家族たちの人間模様、

友達の退院を見送る複雑な気持ち

入院中の自分を支える
自分の家族の葛藤

いよいよ退院するときの想い・・・

そんな道のりが
彼の視点から語られます。

 



物語の最後、

 

妹ちゃんが
お兄ちゃんの退院を祝って選んだ ”もの” と

それにリアクションする彼の様子が・・・

なんともいえず
仲のいい兄弟なんだな、よかった

と思わせてくれました。
 

 

 

 

『もしも突然、がんを告知されたとしたら。』

樋野 典夫 著

 

大学病院で「がん哲学外来」を
開設しているドクターが書いた著書。

短編集のような感じで
さまざまな患者がドクターに会いにくる。

いずれも
がんを告知された患者本人かその家族。

告知されて

悔しかったり
悲しかったり
恐ろしかったり

いろいろに思うけれど
それを語る場所がない。人がいない。

家族には言えないし
友人・知人には会いたくないし

なんでもないように振舞っても
心細いときだってあるし、、、。



自分だって他人事ではないのだ。

もし告知されたら
ものすごく動揺するだろう。

後悔とか絶望とか孤独とか
どうやって受け止めるんだろう。

消化なんてとてもできないだろう。



そういうさまざまな思いを
”哲学する” 外来のようです。

これはきっとがんだけに限らず
 

病を得たとき

誰もが直面することですよね。

そんなことを考えながら読みました。
 

 

 

▼おまけ

『服地事典』

Mパターン研究所 監修

 

おもしろかった。
まさに私が求めていたものだ(笑)。

お洋服を縫う時、

生地と型紙がマッチしていることが
どれほど仕上がりに影響するか

を今まで考えたことが無かったんですよね。



好きな布を買ってきて
縫えそうな難易度のデザインを選ぶ。

でもね、これじゃダメなんだ、と
最近ようやく気づきました。

生地には
「その生地に合うデザイン」があるし

型紙には
「そのパターンに合う生地」がある。

気づけば当たり前なのに
意識して考えていなかったんですよね。



なのですが、
先日仕上げたブラウスが
思いの外、うまく仕上がったんですよね。

なかなか評判もよくて嬉しかったけど
そんなに急に腕が上がるはずもなく

なんでかな?と振り返ってみると
「生地とパターンが合っているからだ」

と気づいたんです。

なるほどなー。

そりゃぁ、
生地と型の相性ってあるよね、と。



で、改めて
もう少し服地のことを知りたいな、
と思ったらこの本に出合いました。

タイミング!

独学でやってるから
こういう基礎がごっそり抜けてるんだよね。

なので、たまに出合ったときの
”前進” した感がすごい(笑)。

ま、こういうしなくていい遠回りも
趣味ならでは、、、ですかね?



というわけで、
7月の読書記録・・・ようやく終わった・・・。

もうホントやめなよ、って声が
聞こえてきそうですが(笑)、

折れない程度にほそぼそと続けようかな、
と思います。

8月の読書記録は果たしてあるのか・・・
どうぞお楽しみに(?)。
 

 

 

カミヤカオリ

 

 

 

▼カウンセリングの詳細とご予約▼

 

 

▼ご意見・ご感想をお寄せください▼

 

 

【個人セッションお申込受付中】

ニコニココーチングまたはカウンセリングが気になる方へ☆

→ 詳細・お申込はコチラからどうぞ

→ ホームページトップからご覧になりたい方はコチラ

 

 

ウインク思い立ったときにスグ予約!前日18:00まで受付☆

→ メニューとご料金一覧はコチラからどうぞ

 

 

ウインク【企画中】の勉強会&ワークショップはこれ
→(2024秋)『プロコーチ向け心理学講座シリーズ』企画中!
→(随時)『プロコーチ向け事例検討会』メンバー募集中!

→(随時)『スタディ・グループ』メンバー募集中!
 

 

キョロキョロカミヤってどんな人?
→ プロフィールはコチラからどうぞ

→ アトリエ南風『はじめての方へ

 

 

ニコニコプロコーチのケース立て直しを臨床心理士が後方支援!

→ 〈対人支援の専門家向け〉コンサルテーションサービス

 

 

ショボーン大切な人の様子がいつもと違う・・・ご家族やご友人のご相談お受けしています

→ コチラより初回カウンセリングとしてお申込みください