気づいたら足が向かっていた | ひとしずくの純金

ひとしずくの純金

たったひとつのわたしの生き方を見つける旅

 

所用でちょっと外出。
必要なことを済ませて周辺をうろうろ。

特にコースを決めずにうろうろするうちに

気づけば
かつての実習先に足が向かっていた。

行こうと決めていたわけではないけれど
なんとなく来たかったんだろうな、と思う。




水玉




日が落ちた後の大学病院は
しんとして人が少ない。

入口は消灯され人もまばら。
業者さんのトラックが止まっている。

日中の人の多い時間帯とは
別の顔を見せる。



私がいた病棟は・・・どの辺かな・・・
と見上げて階を数える。

あぁ、あの辺・・・かな。

敷地の外からではうまく見えないけれど
だいたいあの辺だろうという窓に
当たりをつけて見上げる。



ふぅ・・・。
小さなため息。

あれからどんどん時間が過ぎている。

過ぎた時間に見合った成長を
しているのだろうか。



小学校のころ、
夜の校舎を一人で歩いたときの記憶が
不意によみがえる。

夜・・・夜といってもたぶん、
まだ19:00くらいだったと思うけれど

小学生だった私にとって

もうその時間の無人の校舎は

 

真夜中のそれと同じくらい
ものすごく怖くて

どうして教室に
忘れ物なんてしちゃったんだろう、とか

どうしてお母さんは
一緒に来てくれなかったんだろう、とか

そんな考えても仕方ないことを考えながら

ドキドキで破裂しそうな心音が
異様に大きく聞こえる
しんとした廊下を必死に走った

・・・そんな記憶。

あんまりいい記憶じゃない。



いまなら保護者抜きでこんなこと
おそらくあり得ないんだろうけど

当時はまだある種のワイルドさがあって
そんなこともできてたんだな。



院生時代の実習では
その手の怖い思いをしたことはないけど

初めて『入院患者さんに会う』という体験は
やっぱりそれなりに怖くて

ちゃんとできるだろうか、とか
すごく困ることが起こったらどうしよう、とか

やっぱり心臓バクバクだったよなぁ、
などと思う。



毎回、めちゃくちゃ緊張しながら
初めての患者さんに会う。

何本もアセスメントとって
何本もレポート書いて
何本もインテーク書いて

もう思い出せないくらいの
スーパービジョンを何時間も受けて。

あの病棟は今はどうなっているだろう。
今も同じだろうか。



なんてまとまりのない記憶が
敷地の外から窓を眺めた
ほんの数秒のうちによみがえる。



あれから進んでいるのだろうか。
ふぅ・・・。

ちょっと疲れたな。

去年取りそこなった長期休暇、
今年は絶対にとろう。
 

 

 

カミヤカオリ

 

 

 

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