2023年1月【読書記録】1冊 | ひとしずくの純金

ひとしずくの純金

たったひとつのわたしの生き方を見つける旅

 

なーんと明日は雪予報?

「たいしたことなかったね~」
と終われるとよいけれど。

外出のみなさん
どうぞ無事にお過ごしくださいね。



昨日に続き今日も一月の振り返り、
読書記録参ります!
 

 

 

 

『心は孤独な狩人』
カーソン・マッカラーズ 著
村上 春樹 訳

うーむ。

なにより衝撃なのは
これを書いたのは20代の女性だとか。

それも処女作。
世の中にはすごい人がいるもんだね。

どういう人生を歩くと
20代でこんなものが書けるのか。

それとも20代だから書けたのか。

私にはうらやましくも
よくわからない世界だ。



面白いというには
分かりづらく重苦しいし

つまらないか、といえば
そうではないんだけど

なんていうか・・・

「これは読まなきゃいけないから」

っていう予感だけで
最後までたどりついたというか・・・。

12月には読み始めていたのに
読み終えたのは1月の終わりごろ。

時間がかかりました。



作品全体に
怒りとか、絶望とか、歯がゆさとかいった

燃えるような強いエネルギーが
漂っているんだけど

一方でどうしようもなく
冷笑的というか滑稽というか

無気力でぽわわんとした
間の抜けた瞬間もあって・・・翻弄される。

その落差がものすごく読む側の
エネルギーをもっていってしまう。



カズオ・イシグロ作品にも
「かみ合わないいら立ちと可笑しみ」
みたいなのがあるけど

彼のほうはなんていうか・・・
もうちょっとこう・・・

コントラストはマイルドだし
仕込みは巧妙。

皮肉の表現も、もっと間接的っていうか、
カモフラージュされているというか。

ま、その分、一層いじわるというか
したたかというか、

逆に絶望が際立つんだけど
(その分、希望も際立つ)

このマッカラーズは・・・
なんでしょうね。



とにかくエネルギーが・・・強い。

直球でど真ん中で真剣勝負なのに
何がターゲットなのかよくわからない。

エネルギーの強さが前面に出るせいか
ターゲットがわかりづらい。

そんなずれを全体に感じるというか。

もがきのエネルギー。
もがき苦しむ人のエネルギー。

エネルギーがまっすぐ過ぎるゆえに
一直線に進まずに混乱が広がる。。。

・・・とまぁ終始
エネルギーのとられる作品でした・・・。

なかなか出合えない種類の一冊だよねぇ。

 

価値ある疲労?が体験できたのかな・・・

なんて思います。




いやはや。

というわけで
マッカラーズに全部もってかれた一月(笑)。

2月はもうちょっと読めるかな。

みなさんにも
いい出合いがありますように。
 

 

 

 

カミヤカオリ

 

 

 

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