2022年12月【読書記録】3冊

正：youngster
誤：youngstar

ずーっと、なんなら10分前まで
starだと思っていた。

若くて☆みたいなんだろうと
イメージしていた。

発見は思わぬところにおちている。

なかなかショッキングな
年明けを過ごしております(笑)。

思い込みって怖いね。

というわけで（どういうわけで？）
12月の読書記録参ります！

今回は早め
うふふ。

『1Q84 BOOK1 〈4月-6月〉』
『1Q84 BOOK2 〈7月-9月〉』
『1Q84 BOOK3 〈10月-12月〉』
村上春樹著

今回はこれだけ。

11月のしわ寄せ？が
12月の減に影響したみたい。

しかし、この１作品で
かなり充たされました。

これは･･･
どういうジャンルになるんだろうね？

ジャンル分けする必要とか
ジャンル分けになじむのかとか

そういう議論はあるかもしれないけど
そういうことを考えさせる作品でした。

私は、
『恋愛小説』と読みたい。

極上の恋愛小説。

読んだ人も多い作品だけど
みなさんはどう読みましたか？？

最初のうちは

SFなのか
サスペンスなのか
不思議系なのか

なに？なに？どういう？？？
という戸惑いがありました。

戸惑いながらも
どんどん読み進めてしまう。

どんどん『1Q84』の世界に
吸い込まれてしまいました。

book2を読み終えたところで
「あ、これは恋愛小説でいいんだな」
と98％くらいの確信をもてました。

「98%の確信」って
えらい矛盾っていうか、

ツッコミどころ満載で
成立しない表現だと理解しているんだけど、

最後の最後で「え？」っていう
どんでん返しがあるかもしれないじゃん。

なので98％。
せこい(笑)。

物語の中のようにこんな壮大な、
そして確信に満ちた恋愛ができたら
素晴らしいだろうな、と思いながら

一方で「でも、もしかして･･･」に
怯えながら読む。

だけど。

私と違って登場人物の二人は
確信をもって互いを信じ続ける。

2％ところか、0.2％の隙間も
許さないくらいに信じ続ける。

二人の確信が
世界を歪ませてしまうくらいに。

恋愛小説の醍醐味を味わうために
この『ちょっと不思議な世界観』
の設定があったのなら

それは確かに必要な設定だったんだろう
と思う。

youtubeのお陰で
ヤナ―チェックを聞きながら読むという贅沢。

あの曲を聞いたら自動的に
『1Q84』の世界に入ってしまう。

読書とメディアかぁ。ナルホド。

ハルキ作品は
本当に、本当にひさびさ。

たぶん、20年ぶりくらい。

なんだかほとんど初めて出会う作家
のような感じで読みました。

こんな文章を書く人なんだな～と
新鮮な思いで読了。

ちょっと好きになったかも(え、笑)。

いや、なんか、なんていうか、
ご本人のことは知りようもないけれど

作品そのもののイメージは
なんていうか、ちょっと気取っている印象で。

（ゴメン、世界のハルキスト）

でも、違った。
とてもすっと入ってくる言葉遣いだな、と。

言葉の選択と
文章の組み立て

けっこう好きだな、と。

20年前に読んだ私のほうが
気取っていたのかもしれない。

夢中になって読んでしまった。

あと、ほんの少し混じった
甘い雰囲気も意外で

意外だけど
嫌いじゃないな、と思える甘さで。

少しストロベリーのような

甘さを感じる。

もともと共感覚っぽいところが

私にはあるけれど

文章を読んで味覚が浮かぶって

たぶん、あんまりない。

ちょっと不思議な体験だったな。

もう一つ、蛇足なのかもしれないけど･･･

冒頭からなんとなく
河合先生の声が聞こえてくるような
ストーリー展開で･･･

（いうまでもなく
　ユング心理学で有名な河合隼雄先生ね）

確か、河合先生との対談もしていたよな、
という知識があったせいもあるけど

そこら辺の心理学の知識が
作品理解の助けになってたらいいな、

と思います。

もちろん、知らなくても
読み進めるうちに体験的に理解できるから
問題なく読めるけれど

なんとなく意図するところを
汲み取りながら追えていたならよいな、と思う。

まぁ、それが吉と出るか凶と出るかは
分からない。

知らないほうが
純粋に体験できるのかもしれない。

いずれにしろ
発見の多い読書体験でした。ホント。

世界中に熱烈なファンがいるのも納得。

できれば出版順に読みたいけれど
沼が深そうなので

あんまりこだわらず
思いつくところから読むのでもいいかな、
と思ったり。