2022年9月【読書記録】4冊 | ひとしずくの純金

ひとしずくの純金

たったひとつのわたしの生き方を見つける旅

 

今月はなんとか月の初めに
読書記録が書けた!!!

わーい!



・・・え、10日?
もちろん月初ですよね?
 

 

 

 

 

『海をあげる』
上間 陽子 著

うーん。。。。。。

「君に海をあげよう」

と言われて、
なんと答えるだろうか。

どう感じるだろうか。

「うん!」
と無邪気に手を伸ばせるだろうか。

「は?どういう意味?」
と戸惑うだろうか。
何かを疑うだろうか。

それとも・・・。



知人が「今、これ読んでる」と
教えてくれて知りました。

図書館で数か月待ち。
注目の書籍だということだ。

忘れたころに届いたこの本。

予備知識ナシで
物語の中に入っていきました。

小説だと思ったんです。
読み始めは。

でも、違いました。

ルポのような
体験談のような
エッセイのような

こういうのは
なんていうジャンルになるんだろう。



Raise the issue.

世の中にある問題たち。

強者によって
黙殺されている問題たち。

 

感情がかき乱される

”触れたくない” 問題たち。

 

それに取り組む人がみた世界。

それがこの物語で
描かれていることです。



著者さんは・・・社会学だったかな、
の研究者さん。

フィールドワークやって
論文にまとめて
学会で発表する・・・

みたいなことをやってる人だね、たぶん。

そういう活動の論文に書き切れない、
もしくは一般の人に届ききらない

「伝えたいこと」
「言葉になりきらないこと」
「まだ考え中のこと」

そんな世界が描かれている。



「世の中にはこういう問題があるよね」
と声を上げるのは簡単じゃない。

解決が難しいから、ではなく
声を上げること自体が難しい。

なぜなら強者の側の
反発を受けるから。



一部の人に負担を背負わせていたほうが
大勢にとって楽なこと。

「世の中にはこういう問題があるよね」
と声を上げるのは

そのフタを
わざわざ開けるような行為だ。

強者にとって都合(や居心地)が悪い
注目されたくない問題に
スポットライトを当てる行為。

公正の問題だ。

必ず出てくる
『自己責任』という声は
公正と公平をごっちゃにしている。

だけど、
強者の側にいる人間は
その違いを正しく知る必要がないのだ。

強者の側だから。



「海をあげる」
と言われて受け取れるだろうか。

読み終わった後に残るのは
絶望だろうか。希望だろうか。

私は・・・。
答えられない。

弱虫だ。
 

 

 

 

『スノウ・クラッシュ(下巻)』
ニール・スティーヴンスン 著
日暮 雅通 訳

下巻の写真を撮り忘れてしまった。
上巻の写真の使い回しで失礼します。。。

なんとか読み終わりました。
上下巻で900ページほどですか。

長かった・・・。

最後のあとがきだか解説だかに
ありましたが、

やっぱり映像からスタートした
作品だったみたいです。

そっか。
腑に落ちた。

きっと、
テックギークのみなさんたちが

「この世界を実現するには・・・」と

それはもうわっくわくで
読んだんだろう。

そう思えば
確かにそうなのかもしれないなぁ・・・

などと思う。

 

 

 

『リトル・シスター』
レイモンド・チャンドラー 著
村上 春樹 訳

ひさびさにエキサイティングな
ストーリーでした。

タフなマーロウ。
皮肉なマーロウ。

映画女優にもなびかない
クールなマーロウ。

うん。いいね。
お帰り、マーロウ。




だけど。

ぜんぜんストーリーに
ついていけなかった(笑)。

登場人物やら場面設定やらが大混乱。
分かりにくかった~。

気が散って
ちょっと読むと疲れてしまう。

そのうち、
登場人物が把握できなくなって

とうとう半分まで読んだところで
最初から読み直すという。

しかも、
結局どういうオチなのか
いまいちすっと頭に入らなかった。

なかなかないよね(笑)。



でも、面白かったな。

よく理解できなかったけれど
面白かった、って

ちょっと不思議。
なかなかないよね(笑)。

マーロウものはあと2冊。

あぁ~・・・あとちょっとで
終わっちゃうのかぁ。。。
 

 

 

 

『忘れられた巨人』
カズオ・イシグロ 著
土屋 政雄 訳

うーん。。。。。。

なんとコメントしたらよいか・・・。

消化しきれない感じがありますね・・・。

場面の一つひとつは
面白く読めるんです。

どうなるんだろう??
と引き込まれていきます。

だけど、それがまとまって
ひとつの物語ですよ

と言われると・・・

なんだか煙に巻かれたような
気持ちになってしまう。



イシグロ節と思えばいいのか。

・・・にしては
もうちょっと何か違うというか、

私が受け取りきれていないんだろうな、
というような消化不良感。

テーマが受け取りきれなかった。。。

またどこかで
再読したくなるだろうか。

 



長編ではあと一冊
翻訳が出てるみたいですね。

すぐ読めるものとしては
それでラストかぁ。

60代のようだから
まだまだ新作も期待できるよね。

楽しみだな。

私にも理解できるものを

ひとつお願いします!! 笑



・・・というわけで
9月も充実した読書タイムでした。

みなさんは
どこで出合っているんだろう?

本ってどうやって見つけていますか?

本が本を連れてくる、
はその通りだけど、

それ以外のルートがあると
新しい風が入ってくるよね。

その意味では9月は
割と頑張ったかなー?と思います。

ふふふ。

 

 

カミヤカオリ

 

 

 

 

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