2022年10月【読書記録】4冊 | ひとしずくの純金

ひとしずくの純金

たったひとつのわたしの生き方を見つける旅

 

あと1か月半で
2022年もおしまいですか・・・。

自分で書いていて
びっくりしますね。

記憶がどうにかなってるんじゃないかと
思うくらい早いですね・・・。

いやはや。



記憶がアテにならないワタクシ、
記録に頼ろうと思います!

というわけで
10月の読書記録参ります!

・・・というか
すでにこの記録を書くにも
記憶があいまいなんだよなぁ。。。
 

 

 

 

 

『からすのパンやさん』
かこ さとし 著

カラスの森で
カラスの一家がパン屋さんを開きます。

お父さん
お母さん
子どもたちが力を合わせて

たくさんのパンを
たくさんの村の仲間に販売する。

ただそれだけなんだけど
いろんなパンがたくさん出てきて
なんだか笑っちゃいます。

見開きいっぱいに描かれた
こんがり焼けた〇〇パンの数々。

「そんなんアリなんかい!」
とツッコミを入れたくなるような
おもしろパンがいっぱいです(笑)。

 

 

 

『れんげ荘物語 
 おネコさま御一行』
群 ようこ 著

どうしてもネコに行き着く群作品(笑)。
シリーズ6冊目かな?

キョウコは働いていない。
いわゆる報酬をもらう労働をしていない。

働かないキョウコの暮らしぶりが
働くとは何か?を考えさせる。

働かないことを通して
働くことを考えさせるって

構造が面白いよね。

 



このシリーズを読み始めたころは
スローダウンすることについて

あれやこれや自分なりに考えを
深めていた時期だったと思う。

私の中のキョウコ的な何か、が
自由になった一冊。

だんだんと働くうんぬんは
テーマの本流ではなくなっていく
雰囲気が漂っているけれど、

次が出たら読んでしまうのだろうな。



いいなぁ。
れんげ荘に住みたい。

たぶん、すぐに音を上げる(笑)。

憧れているのは
れんげ荘そのものじゃなく

れんげ荘に生まれる
人と人とのつながりなんだろうね。

だから、また次が出たら
読んでしまうのだろうな。
 

 

 

 

『ロング・グッドバイ』
レイモンド・チャンドラー 著
村上 春樹 訳

チャンドラー作品全7冊のうちの
6冊めがこれ。

うーん。
よかった。おもしろかった。

かなり分厚い長編で
他のチャンドラー作品の倍くらいは
ありそうなボリューム感。

だけど、一気に読めちゃう。



『永遠のアイコン・マーロウ』
と言われても

実はいまひとつ
ピンと来ていなかったのだけど

この作品でもってかれました。

ストーリーも
登場人物もよかったなぁ。

マーロウが
私の中で初めて人間になった作品。



可能なら
他の作品を発表順に追って読むと

マーロウの世界観 ”ここに極まれり” を
体験できるんじゃないかと思います。

で、その流れを踏まえてラスト作品の
『プレイバック』につながるわけです。

『プレイバック』は
ぜひ『ロング・グッドバイ』の後にどうぞ。

感動が違います。
感想は11月の読書記録で☆



あ、そういえば先日

『マーロウ』
というレストラン?カフェ?ですかね、
プリンが有名らしいお店を知りました。

チャンドラーのことは
どこにも触れていなかったけど・・・

あのイラストや
bay-city cafe なんて名付けを見ると

チャンドラーのマーロウだよね!?
と一人盛り上がったり。

誰かと「だよね!」と言い合いたい(笑)。

プリン美味しいのかな。気になる。

 

 

 

『クララとお日さま』
カズオ・イシグロ 著
土屋 政雄 訳

これはね・・・必読の書。
2022年の一冊。

うーむ。
未だに言葉にできない。

言いたいことは
次々浮かんでくるのに

言葉にするほど
離れていくもどかしさよ。

前々作の『わたしを離さないで』の
テーマを承継していると私は思うんだけど

それは単純に
AIという技術を扱っているから
(前々作はクローン技術)

という形式的なハナシじゃなくて

最先端技術を写し鏡にして
人間の残酷さとか軽薄さとか身勝手さとか

できれば「自分には関係ない」
と思っていたいある種の醜さから

どんなに優しくて聡明で献身的な人でさえ
逃れられない

っていう
 
どちらかというとどろりとした
テーマだと思うんだよね。



どこまでいっても一途な
クララの優しさをどう扱うか。

AIだから、で済ませるのか。

道具に人格を見出すのは
ばかげているだろうか。

もらうものだけもらって
都合によって切り捨てるのか。

クララの献身に
人間は応える必要はないのか。



前々作よりもより巧妙に仕込まれた
人間のグロテスクさが・・・

ひとつひとつを挙げればきりがなく
どこからどう言葉にしたらいいのか・・・。



ストレートに糾弾されない。
だからこそ苦しい。

目をそらしてもいいですよ?
気づきたくないでしょう?
そんな勇気あなたにはないでしょう?

そんな嫌味さえ通り越した
(AIだからこそ徹底的に通り越せるある種の悲哀)

クララの無邪気さを利用する
残酷な私を突きつけられる。

うぇぇ。。。
 


・・・というわけで
10月の読書記録でした。

忙しいと思っていたけど
けっこう読めてたね。

しかも、
『今年の一冊』にも出合ったし。

振り返れば
ゴージャスな一か月でした。

去年の『年間まとめ』のように
今年もベスト12冊を選ぼうかな。



みなさんは出合ってますか?

好きな本
忘れられない本
誰かに教えたくなる本



いい出合いがありますように。
 

 

 

カミヤカオリ

 

 

 

 

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