3時間×5人と5時間×3人の作業量は同じか? | ひとしずくの純金

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理論値・・・

初めて聞いたのは
もう10年以上前だったと思います。

ネット回線の工事が入って
業者さんと話をする中で
出てきた単語です。



理論値としては
こういう数値が期待できるけれど

実際の物理環境によっては
それより劣る場合がある、と。



ほぉ。
確かにそうだな。

いろいろ教えてもらった他のことは
ほとんど頭に入りませんでしたが

(業者さん、ゴメン、笑)

この言葉だけは
しっかりと記憶に残りました。



数学的な思考と
物理的な思考。

そうね、これって
使い分けないとダメよね。

なるほど、いいこと聞いたな、と。









数値上、理論上、設計上
「〇〇になるはず」
の目論見を現場で突き合わせると

「あれ?」
と ”その通り” にならないこと
ありますよね。



数学的な思考と
物理的な思考。

たとえば

工場での作業工数で考えた場合。

数学的な思考だと
3人×5時間
5人×3時間
はどちらも同じ作業量になるけれど

物理的な思考だと、
同じにならない。



なぜなら
3人で5時間のほうは
長時間なので疲れるかもしれないし、
ミスが増えるかもしれないし

そうなると、休憩が必要になって
5時間では終わらないかもしれない。

一方、5人のほうは
人数の確保がたいへんかもしれないし
作業場所の制限が出てくるかもしれない。
 

 


こう考えると、


数学的思考では
3×5は5×3と同じだけれど

物理的思考では
3人×5時間と3時間×5人は
まったく違う話になってくる。

 

 

理論上は同じだけれど
実際に同じように運用できるか、は
同じではない。

成立するかどうか、は
数学的に考えるだけでは分からなくて
物理的(実際的)に考える必要がある。

そんな出来事は世の中に
たくさんあるのだ。

当たり前なことだけど
おもしろいなぁ、と思います。

たぶん、
数学的思考に偏りがちなんでしょうね、
私自身が(笑)。



数学的な思考と
物理的な思考。

正論で押し通そうとしても
うまくいかないように、

杓子定規なルールで規制しても
うまくいかないように、

理論に当てはめてアドバイスしても
うまくいかないように、

実際に何が起こっているのか、をなくして
本当のところを動かすことはできない。



数学的な
抽象度が高く、一般論的・普遍的な思考が
物事の理解を深めるのと同時に

物理的な
具体的で、個別性高く、
一つひとつの事例に慎重に適用していく姿勢が
物事の変化を促す。

どちらも必要なのだと思います。

どちらも使い分けなのですよね。

 

 

私はクライアントと会うことが
仕事の中心です。

とても個別的で具体的な営みです。

それを忘れて
理論だけで支援しようとすると
すぐに座礁する。

だけど、独りよがりな姿勢では
決してうまくいかない。

理論も現場も大事だからこそ
両輪を回していく力を培う。

クライアントさんと会い続ける限り続く

永遠のテーマなのでしょうね。

 

 

 

 

カミヤカオリ

 

 

 

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