得意から始まるか
苦手から始まるか
どっちでもいいと思うよ、
なんて話をしました。
これ↑を書きながら
私自身のスタートを
思い出したりしていました。
私はね、
苦手からスタートしたクチです。
コーチングにしろ
カウンセリングにしろ
人の話を聴くこと
が欠かせない仕事を選びましたが
スタートはまったく聴けない人でした。
聴けなかった理由･･･
いま振り返ると
表面の理由から奥底の理由まで
いくつか思い浮かびますが
まぁ、とにかく
ぜんぜん聴けなかったなぁ、、、
恥ずかしいくらいです。
私の『聴く』の学びの道のりは
コーチング
↓
産業カウンセリング
↓
臨床心理学
↓
臨床心理士
↓
公認心理師
と続いていていて、
スタートとなったコーチングを
学び始めた時点では一会社員。
コーチングを学ぶきっかけは
聴くことができない自分に反省して･･･
などと殊勝なものではなく
当時勤めていた会社の事情です。
毎年、年度頭に ”自己啓発目標” を
何かしら決めなきゃいけなくて
なんかちょうどいいの無いかな
くらいの軽い気持ちで、且つ
”なんでもいい”
”やってるっぽく見えるもの”
”忙しくてもなんとかなりそうなもの”
という打算？で決めたものでした。
完全に外圧の事情ですね(笑)。
プラス、
コーチングという手法を
紹介してくれた上役の顔も立つし？
どうやらマネジメントにも使えるらしいし？
本当に使えるならまぁ、ラッキーだな
と期待せずに選んだのでした。
将来、独立することなど少しも念頭になく
社内で使えればいいと思っていました。
なので、”聴く” についていえば
苦手の自覚もなく
できない自覚もなく
成り行きで出合い、
かかわることになったのでした。
とはいえ。
おそらく、何の問題意識もなければ
さすがに選ぶこともなかったはずで
自分の中にも
社内の状態にも
なんらかの必要を
感じていたのだとも思います。
と、まぁ、明確な目的意識もないまま
スタートしたわけですが、
結局、やればやるほど
奥深さと魅力に憑りつかれ？
資格をいただいた翌年には
産業カウンセリングを
学ぶことを決めたのですよね。
そんないい加減もいい加減、
こんなスタートでいいのか、と思うほど
いい加減なスタートでしたが
これがまさか生涯の仕事になるとは
その時はまったく思わなかったわけで･･･
スタート時点で
苦手だの、得意だの、に惑わされていたら
間違いなくこの方向には
進まなかっただろうなぁ･･･
とちょっと笑ってしまうような
ぞっとするような感じなのです。
始めたモン勝ちだな、
下手な知識なくてよかったな、と(笑)。
私が人の話を聴けないっぷりは
当時の同僚やら部下なりは
よーく知っていたと思います。
だから、「なぜ？？」と
思ったことでしょう。
声に出さないけれど
「大丈夫なの？」「できるの？」
と思ったかもしれない。
それでも、
それを言わずにいてくれて
言えなかっただけか
言っても無駄だ、
と思っただけかもしれないけど
(何しろ聴かない人だから、笑)、
とにかくどうあれ何も言わずに
見守ってくれたのだな、と。
有難いことだよね。
芽を摘まずにありがとう！
おもしろそうだ
やってみたい
将来性を感じる
この想いだけで
まったくできないところから開始。
具体的にどうなるとか、
何になるとか、
まったく考えてなかった。
来年の春で
コーチングを始めて15年になります。
どれだけ長くやっても
まだまだですけれど、
これだけつき合っても
もっと遠くに行きたい想いがもてること、
これが何より財産だなぁ、と思います。
得意とか、苦手とか
うまいとか、下手とか
センスあるとか、ないとか
ホント関係ないですよ。
そういう迷いや劣等感みたいなものは
完全にはなくならないかもしれないけれど
その気持ちとつき合いながら
長く続けていくうちに
その分野の中での自分なりの居場所が
見つかるんだと思います。
そこまできたらこっちのモンです。
時間をね、味方につけるんですよ。
一緒にやっていきましょう。
カミヤカオリ