相手の意図をくみ取ろうと
ああかな、こうかな、と
一生懸命考える。
考えすぎて、
裏の裏の裏？まで考えたのに
なんだか相手の反応はイマイチ。
なんとかコミュニケーションが
うまくいくようにっ、て思うのに
伝わらない･･･。
私が悪いのかな…。
理解力が悪いのかな…。
友だちは
「普通にすればいいんだよ」
って言うけど
その ”普通に“ が分からない。
コミュニケーションがうまくいかない。
なんでこうなっちゃうんだろう…。
最近、よくいただくご相談です。
相手に合わせようと
気を遣い過ぎるくらい遣って
それでもうまくいかなくて
「自分に何か問題があるのでは？」
と悩んでしまう。
しんどいよなぁ。
頑張ってるのに報われない、って
やりきれないですよね。
だからこそ、
なんとかなるとよいなぁ、と思います。
こういうとき、時代なのか
「私は発達障害でしょうか？」
とおっしゃる方が多いです。
コミュニケーションがうまくいかない
＝発達障害
の図式になっているのかな、
と感じる瞬間です。
コミュニケーションがうまくいかないとき、
確かに、
発達障害がからむこともあります。
でも、“いつも” とは限らないのです。
コミュニケーションがうまくいかない原因は
ひとつではありませんから。
例えば、
自分の感情をずーっと押し殺してきて、
自分の感情が分からなくなる方が
たくさんいらっしゃいます。
自分が「いい！」とか「好き！」とか
感じることを
長い間、抑えつけてきた人たち。
そういう方々が
他の人に「それ変だよ」と言われたら
どうなるでしょう？
「そうかな？」
「そうかも…」
「そうなんだ…」
そして、最後には
「私のほうが変だったのか…」
となってしまわないでしょうか？
違和感を覚えつつも
自分の感情を信じきれずに
引っ込めてしまう。
とはいえ。
引っ込めたはいいけど
なにか釈然としない。
心の中にモヤモヤが残る。
相手はあんなに自信満々だったしな…
モヤモヤするけど、
やっぱり私が違うのかもな…。
なんか、
私って普通じゃないのかも。
・
・
・
コミュニケーションの障害？？
と、なるのですね。
なかなかにしんどいですよね。
落ち着いて考えれば、
いいコミュニケーションは
立場の違う者同士が
・相手を知ろうとする姿勢
・自分を知らせようする姿勢
の両方があって
成立すると分かります。
つまり、
お互いが違うことが前提です。
まったく同一であれば
コミュニケーションする必要がない
ですもんね。
そんな両者が
わかり合おうとするのですから、
うまくいかなかったり
誤解や行き違いがあることも含みで
対話がかわされるのです。
でも、
自分の感情や考えに自信がなかったり
普通じゃないかも、
と思い込みがあったりすると
相手におされて
自分が悪いと引っ込めてしまいがち。
本当はいいものをもっているのに。
これは本当にもったいないことです。
ご本人にも
周りにとっても損失です。
何かしらの ”うまくいかなさ“ があるなら、
適切なサポートが必要だけど、
それは発達障害という枠に
当てはまらないかもしれない。
もっと自信がもてるよう
自分の感情や考え方を知ったら、
押し殺してきた自分を
のびのびと解放してあげたら、
コミュニケーションだって
ずっと楽に
生きることだって
ずっと楽になるかもしれない。
そんなことを思うんですよね。
気になることがあったら
ご相談くださいね。
カミヤカオリ