2019年3月【読書記録】8冊+おまけ(後編) | ひとしずくの純金

ひとしずくの純金

たったひとつのわたしの生き方を見つける旅

 

 

さてさて、参ります!
 
3月の読書記録後編3冊、
どんな出合いがあったでしょう~。

 

 

 

 

(写真左)
『愛を科学で測った男』
デボラ・ブラム 著
 
ピュリッツァー賞受賞の
サイエンスライター書いた、
 
というだけあって
とにかく読みやすいです。
 
心理学をやってる人だけでなく
やってない人だって
一度は聞いたことがあるだろう
 
アカゲザルを使った「代理母実験」
 
で有名なハリー・ハーロウの
生涯を描いた作品。
 
いやぁ、なんていうか。
Standing on the shoulders of Giants
なんて言葉が浮かぶ
 
ちょっとした心理学の
歴史書のような一面もまた
エキサイティングです。
 
教科書に出てくるあの巨人たちが
こんなふうに知を重ね
今があるのだ、と思える。
 
試験の前に読みたかった(笑)。
 
というのは冗談ですが、
 
研究者たちが
立体的に立ち上がってきて
 
その時代の研究の流れやトレンド
ディスカッションの背景など
 
あぁそうか、と
思うこと満載です。
 
まぁ、これは枝葉のほうですが
(そう、これでも枝葉!)
 
ハーロウの物語、
本当に面白い。
 
そして、
心理実験というのは
結果だけを読んだのでは
 
(まして、教科書で一部を
かじり聴くだけでは)
 
まったくその意味が
掴めないのだ、と理解できます。
 
ハーロウの人柄なんかも
伝わってきて
 
これを読んでいたからこそ、
後の『愛のなりたち』が
より理解しやすくなったと思います。
 
 
 
(写真右)
『カサンドラ症候群』
岡田 尊司 著
 
ひと月の間に
この ”カサンドラ” の言葉を
 
耳にしたり、
頭をよぎったり、って
そうそうあるもんじゃありません。
 
聞いた時だって
 
「あ、え?うん、
知ってるけどなんだっけ?」
 
って一瞬戸惑ったくらい(笑)。
 
でも、
重なるときは重なる。
 
で、読んでみました。
 
うーん。。。
 
どう表現してよいか
迷うところですが・・・
 
”カサンドラ症候群” の
概念が途中で変わっている。
 
そう感じました。
 
カサンドラ症候群は
(関係性をベースにしているとはいえ)
 
二者のうち片方の人に起こる
これこれの症状、
 
の説明に始まっていたのに、、、
(始まっていた、と思うんです)
 
途中で、
「カサンドラ的状況」
という表現が出てきます。
 
「あれ?」
と思いました。
 
今となっては
ちょっと記憶があいまいなのですが、
 
不全感を起こす関係性そのものを
”カサンドラ的状況”
と呼ぶのなら、
 
カサンドラ症候群は
二者間のどちらか一人ではなく
両者の関係の持ち方や状況
 
と言ってしまったほうが
いっそすっきりする。
 
かなりの紙面を ”相手の” 愛着の型
の説明に割いているのだけれど、
 
一人の症状として
説明しようとしながらなので
 
なぜそんなに相手の話なの?
あれ?これはどっちの話?と
 
読み手は混乱しやすい(たぶん)。

もともとが
二者のうちの一人に起こるもの、
 
の概念の枠を守ろうとしたが故の
混乱(というか、分かりづらさ?)
という気がします。

これは概念の枠を守った際の
止むにやまれず苦肉の策だったのか
 
無自覚のままだったのか、、、
 
「・・・というわけで
僕はこういう概念を提案をします!」
 
と言ってくれたら
それはそれだったのかなぁ、、、
 
と疑問を残しながら読了。
 
あ、あと。
 
成人の愛着スタイルとして
幼児期のスタイルがそのまま転用?
するがごとくに語ってしまうのも
 
(説明の簡略化のなんでしょうかね?)
 
うーん、、、
ちょっと割り切れないものを
感じながら読みました。
 
なんだか
私には思考が脱線しやすく
唸りながらの一冊でした。
 
テーマはざっくり理解できて
当初の目標は達成。
 
あ、余談中の余談。
 
この参考文献のリストに
『愛を科学で測った男』が
載っていてびっくり。
 
あれ?と思って
チェックしてみたらやはり、
で少し嬉しかった(笑)。
 
こういう偶然とはあるのだ。
 

 

 

 

『愛のなりたち』
ハリー・ハーロウ 著
 
ハリー・ハーロウが
自身の研究論文やアイディアを
一冊の本にまとめた作品。
 
そもそもこの本を読もうと
思っていたところ
 
偶然見つけた『愛を科学で~』
を先に読むことになり
 
続いてこちらを読むという
順番になりました。
 
結果、この順番でよかった。
 
かなり専門的というか、
 
一般読者に配慮する気が
ハーロウにはなかったのか(笑)、
 
なかなかに専門的で
容赦ない感じです。
 
一応、一般向けという
体裁にはなっているのですが。
 
やはり研究者みずからが
 
どのような想いで、
どのような背景で、
 
を語った書籍は
 
そういった面をそぎ落とした
研究論文を読むのとは違った
面白さがあります。
 
ハーロウの実験は
その残酷さゆえ賛否あるようですが
 
うーん、、、
 
なんでしょうね、
アリかナシかといったら
私には ”アリ” に感じられます。
 
ところで。
 
ハーロウは原文で
”愛” と表現していたのだろうか?
 
気になるところだ。
 
日本語だと愛も愛着も
似ていて混乱しやすいのです。
 
愛着(アタッチメント)
はボウルビーの言葉ですので、
 
もしかしたら
ハーロウは違う表現を
していたのかもしれない。
 
アタッチメントには
愛の意味合いを含まないだろう。
 
その辺りが両者の理論の
重なるところとそうでないところの
分かれ目のような・・・?
 
勉強不足。
 
ボウルビーのほうも
読んでみないといかんな。。。
 
 

 

 

おまけ9冊↓
(おまけの方が多いやん、笑)
 

『まっすぐ縫いで作る服』(ブティック社のムック本)
『まっすぐ手ぬいでかんたん大人服』
『手ぬいで作るさわやかな大人服』
『一枚の布から・・・手ぬいのかんたん大人服』

 

 

 

 

『手ぬいで作る大人の服』
『手ぬいで作る!おとな可愛いおしゃれ服』
『1年ずっと手ぬいの服』
『心地いい手ぬいのおしゃれ服』
『新・手ぬいの基礎』
 
以上、
最初の一冊以外は
ずべて髙橋恵美子先生の本。
 
手ぬいで有名な先生のよう。
 
『すてきにハンドメイド』
にも作品が載っていますよね。
 
ミシンがほしいなぁ、と
思いつつ
 
モノが増えるのはなぁ、、、
 
だいたいミシンって
壊れるイメージが・・・
 
と二の足を踏んでいて
出合った手ぬい。
 
ふつうのミシンでは
端の始末がキレイにできないから、と
ロックミシンまで考えていたのに(!)
 
一気に手ぬいに逆戻り(笑)。
 
時間はかかります。
分厚いものも縫いにくいし。
 
でも、やってみると
なんかいい。
 
量産はできないけれど
愛情が持てるというか。
 
これだけたくさんの
手ぬいの本をまとめて眺めたので
 
手ぬいで作るための基本
みたいなものが
なんとなくわかってきました。
 
うん。
いいぞ。
 
いずれ作品のお披露目?
ができるとよいのですが(笑)。
 
 

というわけで、
3月の読書記録でした。
 
楽しみにしてくださるという
奇特な方もいらっしゃるとか(笑)。
 
楽しんでいただけたなら
何よりです。
 

4月も面白い出合いがあります。

どうぞお楽しみに!

 

 

 

カミヤカオリ

 

 

 

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