未熟な者の選択 | ひとしずくの純金

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たったひとつのわたしの生き方を見つける旅

両者の間に重大な行き違いがあって、
それを解消したいと思っている。

解消するというのは、
片方が片方のいうことをきくことではなく、

お互いの意見を出し合う中で生み出された
第三の答えを作り上げていくプロセス。


一朝一夕にできるものではなく、
そこには

通じ合えない苛立ちや
不毛で遠い道のりへの絶望感
何もかもが無駄に思える徒労感

そういうものとも付き合っていくことが、時に必要。


途中まで粘り強く、誠実に話し合っていたとしても、
直線的に進みはしない。

急に、何もかも投げ出したくなる。

簡単な方法で終わりにしたくなることもある。

例えば、暴力によって、とか。


でも、それは未熟で抑制のきかない者の選択だ。

思想的な柔軟さを失った頑なな者の選択だ。

自らの頭で考えることを放棄して楽な道を選んだ者の選択だ。

曖昧で複雑なことを受け入れることのできない安逸を選んだ者の選択だ。

安直で安易な解決に飛びつく者の選択だ。


そういう弱い自分にゆだねてしまいそうなときにこそ
忍耐づよく、かかわりあっていくことが必要なのに。


暴力で何が解決できるだろう。

希望をもってかかわり続けることこそが、
本当の強さなのに。


カミヤカオリ