こんにちは、英語講師のKです。
日本人が理解しづらい会話表現に、
Hello there.
や
Hi there.
があります。
いずれも「やあ」とか「どうも」みたいなニュアンスで、とても気軽に、そして頻繁に用いられるお決まりの挨拶表現です。
先日ディクテーションの話を書きましたが、あるリスニングクラスでディクテーションをさせてみたときに、いきなり
Hey there.
が登場しました。
生徒たちはHeyについては正しくHey、または惜しくもHiという具合に書き取っていたのですが、thereを正しく書き取った生徒は一人もいませんでした。
彼らはそもそもこの表現を知らなかったので無理もないかもしれませんが、でもthereは単語としてはとても簡単ですよね。
ひょっとしたらthereって聞き取っていたけれど、HeyとかHiのあとにこれを置くのは不自然ではないかと考えて書かなかったのかもしれません。
そういう意味では、こうした一見不自然そうなものでも、あり得ているフレーズとしてまず知っておくということは重要でしょう。
それにしても、このthereは一体何なのでしょうか?
thereには副詞として「そこに」という意味があることや、There is/are~構文で「~があります」という意味になることをご存知の方は多いでしょう。
ところがこの挨拶表現におけるthere自体には、「そこに」とか「あります」という意味があるわけではありません。
実は大した意味なんかないんです。
ではどういう役割を果たしているかというと、
一つは、間投詞的に呼びかけを表しているというものです。
間投詞というのは、「わあ」とか「ああ!」みたいに感動や驚きなどの感情や、「ほら」とか「さあ」みたいに呼びかけを表したりするもので、英語の8品詞の一つに数えられるものです。
なので、挨拶におけるthereは「やあ」、「どうも」、「おお」みたいに呼びかけや呼応として使われているというわけなんです。
もう一つは、相手の名前を言う代わりにthereで代用しているというもの。
挨拶するときには「やあタカシ」とか「サトウさんこんにちは」みたいに相手の名前を言うのが丁寧ですが、たとえばお店の店員さんなんかだとお客さんの名前を知らないなんてことが普通にありますね。
そんなときに「どうもこんにちは」、「いらっしゃい」みたいな挨拶として、相手の名前を言わない代わりにthereで代用して言うことがあるんです。
これはかなりカジュアルな印象ですが、海外のショップではよくあります。
名前を知っている親しい人同士でも、それこそ家族の間でも使うこともよくあります。
なかなか学校の英語の授業では習うことのないようなフレーズですが、だからこそ知っておくと正しく聞き取ることができますね。
リスニングのためには、「知っておく」ということもとても重要なんです。
Hello there. Hi there. Hey there.
とても便利な表現なのでぜひ会話でも使ってみてください。
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