ヨグマタ相川圭子著 「ヒマラヤ大聖者が導く年齢にとらわれない生き方」
中央公論新社 2023年10月25日発行
相川圭子さんは女性で史上初めて「究極のサマデイ(悟り)」に達した
現在世界で会えるたった二人のヒマラヤ大聖者のひとり
サブタイトルに「100年人生を好転させる」と書いてあるように
高齢者は特に手に取るべき本であると感じた
高齢者の悩みに答える形式にもなっていて
読み易く、分かり易く、絵入りのワークも載っている
「はじめに」より
―ヒマラヤ秘教とは、ヒマラヤ聖者から悟りのエネルギーをいただきながら
内側を変容させ、真理を悟り、最高の人間に成長していく、という教えです
それは不滅の存在を悟ることであり、神秘の力を手に入れる不老長寿の
教えです。信仰、祈り、瞑想、さらに気づきをもって、よい行為や正しい生き方
を実践していきます
--インドでは古来、神に仕える司祭王族の家に生まれた人(インドにおける高い
カーストの人たち)は人生を4つに区切る「四住期」という生き方をしてきました
1・ 学生期:8歳から25歳くらいまで。インドの哲学や神から贈られたこの
心身について学びます
2・ 家住期:20代半ばから50歳くらいまで。けっこんし、子供を育てながら
神に祈り、また、職に邁進し、人々のための祈りを行っていきます
3・ 林住期:50代に入ると社会での役割を終え、真理を知るために森へ
入って、苦行の生活に入ります
4・ 遊行期:75歳くらいからは自由になって、人に功徳を捧げていきます
エゴにとらわれず、自由に生きることができます
「心の老い」より
―多くの人が、人間は心と体でできているとかんがえています。さらに
心や体が自分だと思い込み、心の言いなりになっている人がほとんどです
その奥に働く、神秘の存在である神については考えていません
―ヒマラヤ秘教は、あなたの心を変容させて楽にする根本療法です
その教えではまず、よい行為を実践していきます。最も大切な事は
源、つまり神の存在を信じることです
自然の源から、愛と叡智とパワーの恩恵を受けるために私たちが
するべきことは次の三つです
1・ 正しく心を休ませること
2・ 正しく心を整えること
3・ 正しく心を成長させること
「心を休ませること」は、「今」に集中し、常に自動的に動いている心を
止めるというものです
心の癖を許し感謝する
こころにたまったゴミを手放す
人にも自分にも期待しすぎない
普通の暮らしに感謝する
どんなことにもポジティブに捉える
自分の価値観に縛られない
「欲しい欲しい」の心を溶かす
「いい思い、いい言葉、いい行為を心がけ暮らす
―各々の潜在意識の中に刻まれた膨大な体験の記憶のエネルギー
によって、個性的な人格が生まれます。優しい人、クールな人、神経質な人
純粋な人、疑い深い人、素直なひと、強い人、情熱的な人、さっぱりした人
と言ったキャラクターが生まれるのです
第2章 「体の老い」より
体に心を合わせていく
体を構成する5つの元素
体を正しく使う
心と体の関係性について考える
体を健やかに保つための自己管理
病気に感謝する
内側からにじみ出る美しさに着目する
肩の力を抜いて無邪気に生きる
第3章「お金の不安」より
お金は虫の心で使えば廻る
お金信仰から脱皮する
お金のイメージを返還する
第4章「人間関係の悩み」より
自分で自分をコントロールする
どんな人のことも尊重する
依存心を断ち切って自立する
第5章「死への恐怖」より
死を見つめて、今を生きる
悔いのないように生きる
一つ一つ丁寧に説明がついているので書き漏らさないようにと思ったら
書き過ぎましたが、悟りを開かれたヨグマタ相川圭子さんの優しが
いっぱい詰まった本でした