キングサリのデビューは、2年前の4月30日。

あれから2年、同じSpotify O-WESTで、新しいメンバーが入った6人で、キングサリ 2nd Anniversary LIVE『Walpurgis』が開催されました。

そうか、4月30日か。Walpurgis=ワルプルギスは、すっかり『魔法少女まどか☆マギカ』のおかげで一般的になったような気がしますが、僕のこのことばへの出会いは、ベルリオーズの幻想交響曲の第5楽章。「Songe d'une nuit du Sabbat」ですから、「サバトの夜の夢」「魔女の祝日の夜の夢」なんていう翻訳がされているものが多かったのですが、「ワルプルギスの夜の夢」という日本語をあてている解説があって、どういう意味??と調べまくった記憶があります。この曲、クラシック史のエポックメイキングな曲の1つですよね。ミュンシュだったり、小澤さんだったりから聞き始めたんですが、ガーディナーとオルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティークの演奏で、目からうろこが落ちたです。いろいろ軋んだような響きがおもしろくて、3分過ぎから鳴る鐘の響きがゾクゾクする。古楽器オケで聞くと、この曲のいかれっぷりが良くわかるし、聖歌「怒りの日」の変貌した姿が、生々しいです。

 

だいぶ、話がそれました(^^ゞ。ワルプルギスは、4月30日から5月1日にかけて開かれる、春の到来を待つ魔女たちの祭り、あるいは悪霊や魔女を退散させる祭り、ということですかね。僕には宗教的背景が乏しいので、正確な理解ではないかもしれませんが。

 

さて、新メン2名は、Twitterで事前告知されていました。 

 

 

3月に4人体制が始まった頃から、特典会などで従来メンバーとお話していると何となく次の形は見えていて、そう遠くはないんだろうなあ、という空気感は受け取っていたので、4月30日お披露目というのはいよいよ来たな感でしたね。で、期待を高めていざO-WESTへ。

 

いつもと変わらない出囃子で、6人が登場。新しい衣装はこれまで通り白と黒を基調にしながらも、全員違うデザイン。それぞれが自分の衣装に意見を出していると言いますから、みんな良く似合う。今回も栗原えみるさんは真っ白。是非、この衣装のまま、楽屋でカレーうどんを食べてみて欲しい。

 

1曲目が「CRAZYKING」というのも、キングサリとして変わらないものは変わらないというメッセージを感じるような気がしました。ワンマンだと僕が立っていたフロア前方はキングサリのオタクばかりなので、「エゴイズムが止まらない こんな 世界 Killしちゃおうよ」で両隣のオタクと自然と腕が伸びて肩を組めることが、心地よいです。そして、新メンバー2人が、スポンとはまってしまっていることに驚き。

 

王様デスゲームでは、6人のステージパフォーマンスの復活をまざまざと感じました。

 

久しぶりに、蒼夏が入っていたことにも感激。この曲の、村咲ちいさんの歌い出しが、とにかく好きなのです。好き過ぎで、どうしようもない。ずっと歌っていて欲しい。

 

Life hackキラーチューンは、早くもこの日のライブ映像が編集されて公開に。

キングサリは、ワンマンに撮影用カメラががっつり入っていて、こういう記録が高画質高音質で残されているのがすごいですよね。おそらく、フル尺でライブが残してあるんだと思うので、節目のライブなどは商品化して欲しいなあ。もちろん、全曲、Youtube無料公開の方がなおいいですけど。

 

<セットリスト>

M01. CRAZYKING
M02. キャラメリボーン
M03. 王様デスゲーム
M04. 狂喜乱舞
M05. 生生しろよ
M06. Cuteness Nemesis
M07. 蒼夏
M08. アイノホンノウ
M09. spell
M10. Life hackキラーチューン
M11. Dance with me
M12. Compulsion
M13. ぼくらのSTORY
<アンコール>
Un1. CRAZY KING

 

13曲、1時間半程度のライブ。新体制1発目で、13曲ですよ。6人→5人→4人という変遷を2ヶ月ほどして、それぞれの体制でライブを欠かすことがなく、新体制で13曲。これで、満足しないでどうするか。ファンだから、そんな見方をしてしまうんだけど、その内容もずっとこの6人でライブをしてきたような安定感があって、吉。本編ラストに披露された「ぼくらのSTORY」はアイドルとしての生き方に重なっていくような歌詞なのですが、おそらくラストに置いたのはそういう意味かと。各メンバーのことを思いながら村咲ちいさんが振り付けたという振りも、だいぶ再構成されていました。新しい3年目を始めるよ、ということを印象付ける、素敵なライブだったと思います。

 

10月8日に、Spotify O-EASTにてバンドセットワンマンライブ開催とのこと。あの広いステージならバンドセットが入ってもゆとりあるでしょうし、何より曲がバンドサウンドですからね。キングサリのレパートリーって筋が通っていて、A&Rがしっかりしているんでしょうね。だからバンドセットライブが、「既存のレパートリーをバンドアレンジにしてみました」みたいな別な顔を見せてみたというような企画ライブと違って、「レパートリーの根っこにある、本当の形を見せちゃうね」という感じの直球ライブになっているところが、濃くて楽しい。過去のバンドセットライブの話は以下参照です。

レパートリーも増えているでしょうし、10月8日も期待大です。

 

さて、4月30日、『Walpurgis』については既にライブレポートが音楽ナタリーからアップされているので、リンクを貼っておきます。ちゃんとしたレポートと素敵なお写真は、こちらへ。

 

終演後の特典会は、来場者数も多くて大盛況。僕は村咲ちいさんから、スタート。

出会って、丸2年になりました。歌もパフォーマンスも、誠実に取り組んでいると裏切られることはないですね。ますます素敵になられますように。
 

神崎零さん。チェキの発色ムラかな、零様の髪が黄色くなってしまいました。残念。こちら、世界観を持っている方ですね。なんか、濃い人との出会いです。これからもっと、零様ならではの個性を感じられると、とても楽しくなっていきそうです。
 
日女白りこさん。(ひめしろ)と読むのですって、由来を聞きたい。というか、聞けば良かった。
初めましてしたときに「誰のファンの方ですか?」と聞かれて「村咲ちいさんに可愛がってもらってます」と返したところ「可愛がってもらってるんだあ。じゃあ、私はいじめたら良いですか?」と返されました。いけない人ですね。(〃ω〃)
 
2周年ということで、(^^)v。ねうさんの大きい白いリボン、むちゃくちゃ可愛くて似合ってます。これから夏フェスもあるだろうし、しっかり見つけてもらうためにデカリボンにしたとのこと。やんややんや。
 
この日販売されたTシャツはバックプリントに大きく「4.30」(栗原えみるさんデザイン)。2周年ライブの日であり、キングサリのデビューライブの日。らぶ。
 
ちいさん、たいへんご機嫌でした。可愛がっていただき、ありがとうございました。エアですけどガチびびって、僕、棒立ちです。
 
これからも、楽しく続いていきますように。

 

 

 今回は、ここまで。