奇妙な言葉を並べる君に、僕は耐えきれなくなった。
選択はさしてある訳じゃない。
いや、君に狭められてしまって。もうとてもじゃあないのだ。
そんな僕が、これからどうするのかといえば、
目の前がぐらりと、する感覚。
例えば笑い声が渦を巻いて、耳の奥に違和感を残す様な。
人ごみの中はそれほどに鈍感だ。
だから、
乗り越えることができるのは、一回だけ。
思いとどまるのはとてもばからしい。
(ずっと、この選択の方が馬鹿げてるかもしれないけれど)
いや、だって馬鹿げてる選択にしても、ずっとこの空気の中に居る方が。
「 窮屈、 」
ほどなくして到着。
眼下に広がるネオン街。 ここはR階。
さて、随分前に見た夢にいよいよ似てきた所で、
果てを繕う僕を、昨日の君の馬鹿笑いで吹き飛ばしてもらおうか。
「 見るに耐えないわ 」