Kオジサンの東海道旅日記 第24日 令和3年10月10日(晴)  元箱根から箱根湯本まで | Kオジサンの東海道旅日記・中山道旅日記

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2018年2月から2019年3月にかけて、中山道を踏破しました。
2020年1月18日から東海道を歩いています。

令和3年10月10日 (晴)  元箱根から箱根湯本まで

箱根越えを2泊3日で歩きました。
その三日目で、元箱根から箱根湯本までを歩きました。箱根から三島宿にかけてを西坂といい、それに対して箱根から小田原宿にかけてを東坂という言い方がされます。
今回、西坂を上って東坂を下りました。どちらの坂も名づけられた坂道の連続でした。東坂の方が距離的に短いので、その分勾配が急なのではなかろうかと思いました。
今日の行程
民宿大場 ― 芦ノ湖 ― 箱根神社大鳥居 ― ケンペル・バーニー記念碑 ― 権現坂 ― 
箱根馬子唄碑 ― 旧東海道石畳 ― 白水坂 ― 甘酒茶屋 ― 追込坂 ― 猿滑坂 ― 
橿木坂 ― 箱根七曲り ― 西海子坂 ― 畑宿の一里塚碑 ― 箱根路東海道の碑 ― 
畑宿部落指標 ― 茶屋本陣跡 ― 接待茶屋跡 ― 割石坂 ― 女転し坂 ― 
上須雲川バス停 ― 鎖雲寺 ― 初花ノ瀑碑 ― 葛原坂 ― 観音坂 ― 旧道石畳 ― 
湯本茶屋の一里塚  ― 正願寺 ― 弥栄橋 ― 湯本橋 ― 電気鉄道湯本駅跡
 ― 箱根湯本駅




てくてく東海道宿場探訪マップ  国土交通省関東地方整備局横浜国道事務所発行より引用しました。



(07:07)
朝の芦ノ湖です。
前方に箱根神社の鳥居が見えます。





元箱根港です。
昨日見かけた海賊船はロワイヤルⅡで、この海賊船はビクトリーです。
似ていますが、同型の姉妹船なのでしょう。





箱根神社大鳥居です。
この鳥居をくぐり抜けて東海道を歩き始めます。





旧東海道。
街道歩きの始まりです。





路傍で見かけたツリフネソウです。



大きな杉が並木となっています。




(07:19)
ケンペル・バーニー記念碑です。

ドイツの植物学者エンゲルベルト・ケンペルはオランダ通商使節の一員として元禄4年(1691年)と翌年に箱根を讃え、箱根の美しさを世界に紹介してくれました。
C・M・バーニーは、この地に別荘をもっていた英国の貿易商です。大正11年にケンペルの著書「日本誌」の序文を引用「自然を大切にするように」と碑をたてました。
私達は二人の功績を讃えここに碑を立てました。
昭和61年11月
箱 根 町 長  勝俣 茂
ケンペル祭実行委員長 信濃一男
ケンペルはドイツ人医師であり博物学者。箱根を歩いた時に印象を記したのが『日本誌』。
バーニーはイギリス人貿易商。ケンペルの書いた『日本誌』に感激し、箱根の自然保護を訴えました。
その二人を讃える碑です。

愛西市の佐屋宿跡に「愛西市の歴史に触れて散策しよう」と言う解説板が有ります。その中の「佐屋宿を通った人々」で1691年(元禄4年)3月5日にケンペルが通ったと紹介されています。
長崎から江戸へ向かったのでしょう。

文字に寄る記録が有るから、紹介出来ることです。



権現坂です。
芦ノ湖へ向かう時、挟石坂、風越坂、赤石坂と坂道を下ってきました。
逆に芦ノ湖を去る時の坂が権現坂です。
芦ノ湖は擂り鉢の底となるカルデラ湖で周囲を山々が囲んでいます。






リンドウを見かけました。
まだ、蕾のままです。時間が経つと開くのだろうか。




(07:50)
旧東海道石畳です。




(08:03)
石畳の構造が解説して有ります。
濡れた石畳。

滑りやすく歩き難かったです。



後ろから来た男性が追い越していきました。
男性と言葉を交わしましたが、何処まで歩くか決めていないと言っていました。




タマガワホトトギスが咲いています。



(08:18)
甘酒茶屋の裏手から入りました。
目に留まったのが甘酒茶屋についての解説板です。






甘酒茶屋の東側からです。
茅葺の家屋です。




正面に回ってみました。
この時、雨が降っていました。





店内です。
お土産が並んでいます。
茅葺家屋で火を焚き燻さなくてはならないのでしょう。





外の縁で甘酒を戴きました。
歩いて来た人に記帳して貰っていると話してた居ました。

そして「道中安全」のお札を戴きました。
お札は歩いて来た人だけに渡していると言っていました。




(08:45)
追込坂の前を通過します。
甘酒茶屋に寄らないと、ここへ出てきます。




追込坂の横に設置して有った須雲川自然探勝歩道の案内図です。




(08:52)
猿滑坂の入口です。




猿滑坂。
まだ、この辺りの勾配は急ではありません。





濡れたササがせり出し歩き難くなっています。




(09:18)
橿木坂の札です。
左は下って来た石段です。




県道725号線です。
前方に見えるのは橿の木坂のバス停です。




若い男性、お二人です。
湯本から歩いて来たと言っていました。

写真を撮っても良いかと聞いたら気安く応じてくれました。



こちらは橿の木坂のバス停です。
二人が登ってきました。
同じ電車で到着したのだろうか。




(09:32)
西海子坂。
ここも石畳となっています。




前方に若い女性。
二人が見えます。
須雲川自然探勝歩道を歩いていて、ここまで来たと話していました。




若い女性二人の後にカップルが続きました。
小雨の天気です。
カッパ無しでも、何とかなりそう。
そんな感じでした。




(09:40)
箱根旧街道一里塚碑。
畑宿の一里塚碑です。





畑宿部落に入って行きます。



(09:47)
畑宿部落に入ってきました。
公衆トイレの所に畑宿部落指標が設置して有りました。




京三条大橋から江戸日本橋までの東海道五十三次。
三島宿から小田原宿までを詳しく表現しています。




(09:50)
本陣跡のバス停です。




須雲川自然探勝歩道の入口です。
県道732号線と交差する須雲川自然探勝歩道で、所々にこのような表示が有りました。





(10:14)
これより江戸時代の石畳です。




須雲川自然探勝歩道から出てきて県道732号線と交差します。
今、歩いて来た坂が割石坂でした。






県道732号線を歩いていて女転がし坂の札が有りました。
県道と交差した須雲川自然探勝歩道ですが、旧東海道が自然探勝道となっていたのです。
その事を知らなかったので県道732号線を歩いてしまいました。




(10:31)
ここは須雲川自然探勝歩道の入口です。
奥へ向かって行くカップルは、先ほど上須雲川バス停で下車した人たちです。
バスは箱根方面から来たのです。
ここから箱根方面に向かって歩くのでしょう。





須雲川自然探勝歩道の入口に設置して有ったコース地図です。



(10:36)
鎖雲寺の前を通過して行きます。




初花ノ瀑碑です。
夫勝五郎ノ仇討本懐為メ初花ガ垢離ヲ取ッタ滝トシテ傳エラレルと彫られています。


「武家のたしなみ」の人達


(10:46)
前方から着物姿の五人が歩いて来ました。




道路の反対側。
五人に近寄りました。
先頭の男性が東海道を歩いていると話していました。
そして、許しを得て撮影しました。
聞きましたら「武家のたしなみ」というのだそうでした。
僅かな時間でしたが言葉を交わすことができました。
検索しましたらこんなサイトが有りました。

Facebook'ta 武家のたしなみ'in daha fazla içeriğini gör  Facebook





女性は日本髪を結っています。
フェイスブックを見てみましたら日本橋から出発していました。
着物姿で東海道を歩くのを楽しんでおられるのだと想像しました。




(11:05)
若い女性。
箱根湯本から歩いて来たと話しました。
箱根まで行くのでしょう。




箱根旧道の入口です。
県道732号線から旧道に向かいます。




すれ違ったご夫婦です。
この辺り、猿沢の石畳道が有りました。




(11:14)
旧道から県道732号線へ出ました。
県道沿いに有ったのが箱根旧街道一里塚碑。湯本茶屋の一里塚です。




一里塚の横に湯本茶屋案内図が有りました。




(11:23)
旧東海道から離れて箱根湯本駅に向かって歩きます。




弥栄橋から見た須雲川です。
須雲川はこの先で早川と合流します。




はつ花そば本店の前に来ました。
湯本橋の袂に有った初花もみじと石碑です。
「初花もみじ」の札には連理の枝と書かれています。




湯本橋から見た早川です。



(11:27)
箱根湯本の街中に入ってきました。




日曜と有って街の中が混雑しています。
規制が緩和となって多くの人が出ています。




(11:30)
箱根湯本駅に来ました。




小田原までの切符を買いました。
320円でした。





箱根湯本駅の構内です。



こちらの電車。
強羅方面に向かう列車でしょう。




(11:34)
前方から特急が入線してきます。
先頭に「スーパーはこね」と表示していました。
スーパーはこね9号で新宿から走ってきました。




今日の歩数です。
列車に乗ってから撮影しました。
2万歩に近い歩数で14キロ余りを歩きました。




11時35分に発車する小田原行の普通列車です。



箱根湯本駅を発車しました。
右側が国道1号線です。
混雑しています。




(11:55)
間もなく小田原駅に着きます。




①(12:02)東海道線小田原駅です。    小田原駅(12:03) → (12:27)熱海駅

  乗換時間が少なく先頭車両を撮ることが出来ませんでした。
②(13:31)東海道線由比興津駅間です。  熱海駅(12:35) → (13:48)静岡駅
  この列車も先頭車両を撮り損ないました。
  この列車。島田行きでしたが静岡駅で乗換えました。
③(14:02)東海道線静岡駅です。           静岡駅(14:01) → (15:14)浜松駅
➃(15:22)東海道線浜松駅です。            浜松駅(15:25) → (15:57)豊橋駅
⑤(16:02)東海道線豊橋駅です。            豊橋駅(16:02) → (17:19)岐阜駅
⑥(17:36)東海道線岐阜駅です。       岐阜駅(17:45) → (17:57)那加駅
小田原駅から那加駅まで6時間近い時間でした。箱根登山鉄道の時間を含めると6時間を越えます。でも、鉄道好きですので長時間乗車していても苦痛では有りません。
小田原駅から那加駅までの運賃は5,720円ですが、3日間乗り放題で、7,850円を2等分すると3,925円となります。安価に乗車できました。




最後に
歩き始めた時、ケンペル・バーニー記念碑を目にしました。その時は気に掛けませんでしたが、一宮友歩会の12月例会の下見で佐屋宿跡を訪ねました。一宮友歩会 第88回例会 ウオーキングコースの下見 - Kオジサンの気の向くまま (goo.ne.jp)
その時の解説板に「佐屋宿を通った人々」で1691年にケンペルが通ったと記載されています。
結びつくことが面白いです。
芦ノ湖は擂り鉢の底のようでカルデラ湖です。箱根旧街道の下り坂と上り坂を歩いて来て、体感できました。発見です。
鎖雲寺を過ぎた処で「武家のたしなみ」の人達と出会いました。一期一会の出会いです。こう言うのも街道歩きの面白さでしょう。
東海道を歩いていて静岡鉄道や岳南鉄道に乗車しました。そして今回の箱根越えでは伊豆箱根鉄道と箱根登山鉄道に乗車できました。このように中小私鉄に乗車できたのも良かったです。

今日の経費
秋の乗り放題きっぷ半分          3,925円 
甘酒                                            400円
パン                                            108円

ペットボトル            78円
箱根登山鉄道            320円
ビール他                                   1,175円
お土産                                       1,150円
合計                      7,156円