第37回 向田邦子賞贈賞式 | 君に会えてよかった。

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タナカーによるドラマ・映画紹介ブログ
星印の基準は以下の通りです。
★★★★★ 円盤を買うべし
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★ 自己責任で

 


えっ、寝癖はてなマーク

さすが、キング・オブ・ゆるい爆  笑

 

は・・・置いといて(笑)

 

ドラマや映画に圧倒的に漫画原作が多いなと感じる今日この頃。

私もオリジナル作品がもっと増えればいいなと常々思っています。

しかし、オリジナル作品には、描く題材について勉強不足なのか、始めから結論ありきなのか、無理矢理感が否めない作品が多く見受けられます。

 

個人の好みが多様化して、万人に受ける作品を作るのは大変困難な時代だと思います。

ならば、たとえ少数の人にでも心に届く作品が作れるのなら、それは価値のあることなのかもしれません。

『獣になれない私たち』はそういうドラマなのでしょう。

 

今日は『獣になれない私たち』の特典映像を見ました。

スペシャルメイキングの中で、脚本を書いた野木亜紀子さんが、ものすごく共感するという意見と、同時にすごく深海晶(新垣結衣)がイライラするという意見があったとおっしゃっていました。

私は完全に後者です。

 

根元恒星(松田龍平)のセリフには、ほとんど首肯していました。

他にも随所に心に響く言葉がありました。

花井京谷役の田中圭くん、長門朱里役の黒木華さん、橘呉羽役の菊地凛子さんの演技も素晴らしかったと思います。

美しいシーンも多数ありました。

「チャレンジした作品」という意味では評価に値すると思います。

 

でも、残念ながら「声をあげられる人」である私にとってしたら、圭くんが出演していたから我慢して観ていたに過ぎません。

それでも、人によっては「現代に生きる人々のリアル」なのだと知れて良かったと思います。

このドラマを観て一歩踏み出す勇気を持てた人がいた、その事実は決して否定できるものではありません。