カリグラフィーをしているときに、以前学んでいたフランス額装の作品を思い出すことがあります。
2009年から8年間お二人の先生のお世話になりましたが、最初に御指南いただいた先生の課題です。
「中の絵のイメージに合ったものや関連するものをゴルジュの中に納める」とういう技法でした。
ゴルジュとは絵の周囲の溝の部分のことです。
なぜカリグラフィーをしているときに思い出すのか
それは溝に貼り付けたのがペン先だからです。
普段は使っていないペン先ですが、書いたときの感触を知っておいても良かったかなーと。
今になって、そんなことを考えています。
溝に貼っている紙もカリグラフィーに関連するものです。
18世紀にフランスで発行された「百科全書」の項目のひとつ。
文字の書き方についての図版をプリントペーパーにしたもので、カルトナージュではお馴染みのイタリア製の紙です。
額装の細い部分に良い見え方で貼るためにカッターを入れて、贅沢な使い方をしていました。
カリグラフィーをしていると、テキストを見るかのように注目してしまいます。
文字の書き方だけでなく装飾のラインも美しい
以前はカルトナージュにも使っていました。
今回紹介した額装作品は私がブログを始める前のもの。
額装関連のファイルを見ると2012年の10月の課題。
最初の先生からいただいた課題37作の中の32番目でした。
通し番号まで付けている自分にビックリです
また何かの機会に額装の話題もしたい思っています。
ナラン