履修学年:高校1年もしくは高校2年
仕事と力学的エネルギー・仕事と仕事率の計算の続きです。
前回の記事の後半で、物体の移動の向きとはたらく力の向きが平行でない場合、
三角比のcosθを用いる旨をご紹介致しました。
本題では、その具体例を複数ご紹介致します!!
力のように分解できる数量のことを「ベクトル」と定義できますが、
物理の力学では、斜めにはたらく力を「水平成分」と「鉛直成分」の2種類にに分解することで、見通しが立てられるようになるケースが、多々見られます!!
本題もまさに、その典型ですね。
いかがでしたか?
よく読んでみると、物体の質量が仕事の値に影響しているケースは、ありませんでしたね。
確かに、物体を運動させるために、どれだけの力が必要かは、物体の質量に関わってきます。
しかし!!
仕事の計算で利用するのは、実際にはたらいた力であり、この力の値があらかじめ与えられている場合もあれば、(重力や動摩擦力などのように)求めるために質量の情報が必要になる場合もあるのです。
いずれも場合も、はたらく力と移動距離ありきの仕事ということなのですね。
【例題3】でご紹介致しました「振り子運動をする糸の張力」ですが、
この導出方法は円運動の分野におきまして、追って解説をアップロード致します。