不定積分と定積分 | 数学解説ブログ(つくば市の「数学・算数・物理に強い」プロ家庭教師 長通幸大・発信)

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中学高校の定期試験問題・大学入試問題・Twitterの数学特化系アカウントで出題された問題・閲覧した方からのご質問まで、幅広く取り扱う方針ですので、
日々の学習や数学的発想・思考力の向上にお役立ていただければ幸いな限りです。

履修学年:高校2年

 

微分公式の証明(xのn次単項式)の続きです。

 

微分ありきの積分とはよく言われますが、それもそのはずです!

そもそも積分というものが、微分した結果(導関数)から微分する前の関数(原始関数)を求めることを示しているからです。

 

更にシンプルな言い方をすれば、「微分の逆」なのですね。

 

しかし!積分初心者がよく勘違いしてしまうこと。

それが、積分定数の存在ですね。

 

 

定数を微分すると、その値に関わらず0になる。

この原理のせい(?)で、不定積分で原始関数を求めるだけでは、微分前にもともと定数項が存在したか否かを判定できないのです!!

 

そこで、「いくつかは特定できないけど、原始関数に定数項があったかもしれない。」と仮定した上で、不特定の値Cとして表現したものが「積分定数」なのです!!

 

この積分定数が特定される条件は、至って単純。

「原始関数F(x)の(x,F(x))が1組だけわかること」です。

求めた原始関数に代入すれば、あっという間に積分定数Cが見つかってしまいます!

こちらにつきましても、リクエストがございましたら追って解説をアップロード致します。