漸化式で表される数列とその一般項 | 数学解説ブログ(つくば市の「数学・算数・物理に強い」プロ家庭教師 長通幸大・発信)

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中学高校の定期試験問題・大学入試問題・Twitterの数学特化系アカウントで出題された問題・閲覧した方からのご質問まで、幅広く取り扱う方針ですので、
日々の学習や数学的発想・思考力の向上にお役立ていただければ幸いな限りです。

履修学年:高校2年

 

「等差数列の一般項と和」

「等比数列の一般項と和」

「Σ(シグマ)記号の利用」及び

「階差数列を伴う数列の一般項」の続きです。

 

規則的に変化する数列には、「等差数列」「等比数列」「階差数列を伴う数列」と、

3つの代表例が存在することは、ご紹介した通りです。

そして、すべて任意の自然数nを用いて、一般項で表せることも、ご紹介した通りです!

 

実はこれらの数列、すべてその「規則性」のおかげで、
連続する2項の間に成立する関係を等式で表現できるのです!!

 

理由はいたって簡単です。

等差数列は「任意の項」と「その前の項」の差が常に一定であり、

等比数列は「任意の項」と「その前の項」の商(比)が常に一定であり、

階差数列は「任意の項」と「その前の項」の差が数列的な規則性を持つからです!

 

いかがでしたでしょうか。

 

そうです。

漸化式も、数列の規則性を表現しているという点では、最初から一般項で表された数列と大した違いはないのです!

表現の違いに過ぎないのです!!

 

今回の記事では、連続する2項の関係を表した漸化式から求められる一般項についてのみご紹介しましたが、

連続する3項の関係を現した漸化式から一般項を求めたり、

漸化式を変形させてまとまりを作って一般項を求めたりすることも、できるのです!

 

その代表的なものに、特性方程式というものがございますが、

こちらにつきましても、追って解説をアップロード致します。