商の導関数 | 数学解説ブログ(つくば市の「数学・算数・物理に強い」プロ家庭教師 長通幸大・発信)

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中学高校の定期試験問題・大学入試問題・Twitterの数学特化系アカウントで出題された問題・閲覧した方からのご質問まで、幅広く取り扱う方針ですので、
日々の学習や数学的発想・思考力の向上にお役立ていただければ幸いな限りです。

履修学年:高校3年(理系課程のみ)

「導関数の性質」「導関数の定義の利用」及び「積の導関数」の続きです。

商の関数とはつまり、「分母にも分子にも同じ変数(x)が存在し、互いにそれ以上約分ができない関数」のことを示します。

分数の分母に文字が残ってしまう以上、積の導関数のように「展開する」という最終手段は使えませんね。

しかし…、これもしっかり公式化できるのです!!
しかも、導出の手順に限れば、積の導関数と共通点が非常に多いのです!!





公式の分子の部分について、高校や予備校の授業では、
(分子の微分)×(分母そのまま)-(分子そのまま)(分母の微分)というように、教わるかもしれません。

しかしこれを覚えることに追われると、この形が積の導関数と+-が違うだけで非常によく似ており、混同しやすくなってしまいます!!

焦らずに、理由や考え方をしっかりと確認していきましょう。

前回ご紹介の「積の導関数」や、本題でご紹介の「商の導関数」がより活用できるようになる微分の公式は、「合成関数の微分」「無理関数の微分」「指数・対数関数の微分」「三角関数の微分」など、たくさん存在します!!

これらも全て、導関数の定義のおかげで「正しい」という実感を味わう(つまりは、証明できるということですね…。)ことができるのです!!

順次、解説をアップロードの上、ご紹介致します。