リトル・シングス | p・rhyth・m~映画を語る~

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原題:The Little Things
監督:ジョン・リー・ハンコック
キャスト:デンゼル・ワシントン/ラミ・マレック/ジャレッド・レト
配給:ワーナー・ブラザース・ピクチャーズ
公開:劇場未公開(全米:2021年1月)
時間:128分




今夜紹介するのは,『グローリー』(1990年・トライスター)で助演男優賞,『トレーニング デイ』(2001年・ワーナー)で主演男優賞と2冠のデンゼル・ワシントン,『ボヘミアン・ラプソディ』で主演男優賞のラミ・マレック,『ダラス・バイヤーズクラブ』(2014年・フォーカス)で助演男優賞のジャレッド・レトと,3人のオスカー俳優を揃えたクライムサスペンス『リトル・シングス』。脚本・監督は『ウォルト・ディズニーの約束』のジョン・リー・ハンコック。

カリフォルニア州ベーカーズフィールドの片田舎で保安官をしているジョー・ディーコン保安官(デンゼル・ワシントン)。証拠品となる強盗犯のブーツをロス市警に取りに行くようデイヴィス署長(グレン・モーシャワー)から言われ,5年ぶりにかつての仕事場を訪れる。殺人課の凄腕刑事で“伝説の男”と呼ばれていたディーコンは,女性連続殺人事件に追われている殺人課の若きエリート刑事ジム・バクスター(ラミ・マレック)に現場への同行を求められる。

5年前の連続殺人事件との類似性を感じたディーコンは有給休暇を申請してロスに宿を取り,私服に着替えて勝手に捜査を開始。容疑者として,アルバート・スパルマ(ジャレッド・レト)に目をつけると,ディーコンの手腕に感服したジムとコンビを組んで捜査に当たるようになる。のらりくらりと追及をかわし尻尾を掴ませないスパルマに苛立ち,事件にのめり込んでいくジム。ディーコンが張り込みの車を離れた隙にジムに接触したスパルマは,遺体を埋めた場所を教えると言って,郊外の荒地へ連れて行くのだったが…。

実はこの作品,1993年にS・スピルバーグ監督で映画化の企画が進んでいた。ところが,脚本を読んだスピルバーグ監督は「ストーリーがダーク過ぎる」と企画から離脱。その25年後に,脚本のJ・L・ハンコック自らがメガホンをとり,ようやく世に出たことになる。

善くも悪くも最後まで,見る者のドキドキと推理力を活性化させる。ただ,見終わって振り返ると,このキャストを揃えたというのに,サスペンスとしてもスリラーとしてもムダなシーンが多く,オチもスッキリしない残念さが広がる。日本では劇場公開されず,ビデオスルー&配信となったのが頷けてしまう1本だ。


映画クタ評:★★★☆☆


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