さかなのこ | p・rhyth・m~映画を語る~

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監督:沖田修一
キャスト:のん/柳楽優弥/夏帆
配給:東京テアトル
公開:2022年9月
時間:139分




魚類学者,タレント,イラストレーターとして活躍する魚の専門家・さかなクン。頭にハコフグのぬいぐるみ帽子を被っている陽気なキャラは,おそらく知らない人はいないんじゃないだろうか。そんな彼が自身の半生を描いた初の自伝的エッセイ『さかなクンの一魚一会 〜まいにち夢中な人生!〜』を原作にした映画『さかなのこ』を今夜は紹介。

監督は『南極料理人』『横道世之介』(2013年・ショウゲート)の沖田修一。ギョギョおじさんの役でさかなクン本人も出演している。

お魚が大好きすぎる小学生のミー坊(幼少期:西村瑞季)。寝ても覚めても頭にあるのはお魚のことばかり。お魚を毎日見つめ,毎日描き,毎日食べて,のびのびと育っていった。他の子どもと少し違うことを心配する父・ジロウ(三宅弘城)とは対照的に,母・ミチコ(井川遥)はミー坊を信じて応援し,背中を押し続ける。

やがて高校生になり,相変わらずお魚に夢中のミー坊(のん)は,総長(磯村勇斗)ら町の不良ともなぜか仲良し。まるで何かの主人公のようにいつの間にか中心にいる。やがて1人暮らしを始めたミー坊は,思いがけない出会いや再会の中で,たくさんの人に愛されながら,ミー坊だけが進むことのできるただ1つの道にまっすぐに飛び込んで行くのだったが…。

何かを“好き”であり続けることは,純粋で尊くて,同時に難しい。社会生活の様々な局面で,誰かを守るため,生活や仕事のためといった分岐点や天秤にかける場面が訪れる。それでも,“誰かと同じ”になることなく“貫く”ことの勇気と大切さを,ミー坊は周囲の皆に,そして見ている者に教えてくれる。

共演は他に,夏帆,磯村勇斗,岡山天音 など。気がつくときっと,ミー坊と一緒に“さかなのこ”になっているはずうお座


映画クタ評:★★★★


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