劇場版 ルパンの娘 | p・rhyth・m~映画を語る~

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監督:武内英樹
キャスト:深田恭子/瀬戸康史/橋本環奈
配給:東映
公開:2021年10月
時間:110分




ストーリーも演技もベタなのにナゼか見てしまうドラマがある。「面白いの?」と聞かれると返答に窮するのに,不思議な味わいがクセになる。2019年・2020年に2シリーズが放映されたということは,この“クセ”にハマった人も意外に多いということか?

そんな2シリーズとも1ケタ台の視聴率ながら昨年映画化された『ルパンの娘』を今夜は紹介。原作は横関大のベストセラー小説。主人公たちが泥棒スーツを着て悪者と戦ったり,オリジナルキャラクターが登場したり,唐突にミュージカル調の演出が入ったり,キャストが過去に出演した作品へのオマージュが混ぜられたりと,原作から大きく脚色されたドラマ版を踏襲した劇場版。監督は『テルマエ・ロマエ』『翔んで埼玉』の武内英樹。

代々泥棒を家業にしている“Lの一族”の娘・三雲華(深田恭子)は,代々警察一家の息子・桜庭和馬(瀬戸康史)と恋に落ちてしまう。正体を隠し,普通の暮らしを夢見る華。やがて和馬は正体に気付くが,2人は何度も困難を乗り越え,互いの運命を受け入れ,ついに結婚。愛娘の杏(小畑乃々)を授かり,華と和馬は泥棒一家と警察一家という家族間の問題に振り回されながらも幸せに暮らしていた。

そんなある日,父の尊(渡部篤郎)がついに泥棒引退を宣言し,これまで迷惑をかけてきたお詫びとして華と和馬にちょっと遅めの新婚旅行をプレゼントする。こうして和馬と杏と3人でディーベンブルク王国を訪れ,観光を楽しむ華。するとそこに“Lの一族”の姿が。実は尊の目的は,王国の秘宝である王冠を盗むことだった。そんな中,渉(栗原類)の調査で,他にも王冠を狙う者がいることが判明。“Lの一族”の最後の仕事は,華も知らない一族の秘密に触れる壮大な冒険となるのだったが…。

シリーズ初の海外が舞台。とは言ってもこの“ディーベンブルク王国”は架空の国で,兵庫の太陽公園や和歌山のポルトヨーロッパでのロケという辺りも武内監督らしい。独特な世界観と,妙に最後に胸を熱くさせる家族の物語,見届けてみて。

出演は他に,レギュラーの橋本環奈,小沢真珠,どんぐり,市村正親,藤岡弘らに加え,観月ありさ,岡田義徳が初参加している。


映画クタ評:★★★★


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