東京リベンジャーズ | p・rhyth・m~映画を語る~

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英題:TOKYO REVENGERS
監督:英勉
キャスト:北村匠海/山田裕貴/杉野遥亮
配給:ワーナー・ブラザース映画
公開:2021年7月
時間:120分




和久井健と言えば『新宿スワン』シリーズの原作でブレイクした人気漫画家。彼の長編中で『新宿スワン』に次ぐ長編として『週刊少年マガジン』に連載中で,TVアニメ化もされている『東京卍リベンジャーズ』がついに実写化。監督は『映画 賭󠄀ケグルイ』シリーズや『前田建設ファンタジー営業部』の英勉。クレジットに並ぶ若手実力派俳優を見て興味をソソられた“SF青春ヤンキー・アクション”作品だ。

ボロアパート暮らしの花垣武道(北村匠海)は,バイト先でも年下の店長からバカ扱いされるどん底人生真っ只中のダメフリーター。ある日,ヤンキーだった学生時代に付き合っていた人生唯一の彼女・橘日向(今田美桜)とその弟・直人(杉野遥亮)が,関東最凶の組織“東京卍曾”に殺されたことをニュースで知る。その翌日,駅のホームにいた武道は何者かに背中を押され,線路に転落。死を覚悟した瞬間,彼は不良学生だった10年前にタイムスリップしてしまう。そこは,武道にとって,負け犬人生を決定づけた暗黒の高校時代だった。

そこで仲間たちと喧嘩に負け続けの高校生活をやり直し始めた武道は,やがて直人に遭遇。「10年後に日向は殺される」と伝えたことで,未来が変化する。日向を救うことはできなかったが,10年後の直人は刑事になっていた。現代に戻った武道は,刑事の直人から「10年前に戻り,東京卍曾を潰せば日向を助けられる。力を貸して欲しい」と言われる。タイムリープする方法は,現代あるいは過去にいる直人と握手すること。日向を救うため,そして逃げ続けた人生を変えるため,ヤクザさえも恐れる“東京卍會”を消滅させるという,ヘタレな武道にはあまりにも過酷なミッションに挑むことを決意するのだったが…。

原作のキャラに上手く寄せているのが若手実力俳優たちだから,ドタバタでない,ちゃんとした物語を成していく。原作と違い,タイムリープ先を高校時代にしたことで,違和感もやや軽減。現在,NHK大河ドラマ『青天を衝け』主役の吉沢亮の演じる“東京卍會”総長マイキーと,山田裕貴が演じる副総長ドラケンのキャラは特に,強さとカッコよさでシビれさせてくれる。

仲間との絆,大切な人との未来,ゆずれないものを守るための“リベンジ”が,“ヤンキー”と“時空SF”と“アクション”を融合させたスクリーンで暴れ,もがきまくる。興行成績も上々,原作的にはまだまだ序盤な感じなので,続編にも期待したい。


映画クタ評:★★★★


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