監督：デヴィッド・S・F・ウィルソン
ｷｬｽﾄ：ヴィン・ディーゼル／サム・ヒューアン／エイザ・ゴンザレス
配給：ソニー・ピクチャーズ・リリーシング／イオンエンターテイメント
公開：2020年2月
時間：109分
新型コロナの影響で来年公開へと延期された『ワイルド・スピード／ジェットブレイク』。寂しいので今夜は２月に公開されたヴィン・ディーゼル主演作を紹介。『ワイスピ』の狭間に他の作品で様々な役どころを見せてくれるヴィンだが，今回はアメコミの超人ヒーロー。ヴァリアント・コミックスから出版されている漫画『Bloodshot』が原作だ。監督はVFXアーティストでこの作品で監督デビューしたデヴィッド・S・F・ウィルソン。
アメリカ海兵隊員のレイ・ギャリソン（ヴィン・ディーゼル）は，休暇中のイタリアで，最愛の妻ジーナ（タルラ・ライリー）と共にマーティン・アックス（トビー・ケベル）率いる武装集団に拉致される。アックスはレイから機密情報を聞き出そうとしたが，レイが頑として口を割ろうとしなかったため，２人とも殺害される。
目が覚めたレイは，見知らぬ研究施設にいた。ある組織によって“ナナイト”と呼ばれるナノテクノロジーを駆使した人体改造を施されて蘇生したのだ。記憶を失っていたが，その肉体には超人的なパワーと回復能力が備わっていた。施設で知り合った元海軍兵士のKT（エイザ・ゴンザレス）と友情を築いていくが，ある時ついに記憶を取り戻す。愛する妻を殺したアックスに復讐を果たすため施設を飛び出すレイだったが…。
面白いしアクション的には見ごたえもあるが，ちょっとストーリーが小ぶりな感じ。当初は，ヴァリアント・コミックスに登場するヒーローでシェアド・ユニバースを展開する構想があったらしいが，それも頓挫し，シリーズ化するにはパンチが足りず，かなり微妙な興行成績に終わっている。
ヴィン・ディーゼルのファンなら楽しめるし，個人的には好きな１本。続編への伏線らしきものもあっただけに残念な気がしてならない。
ｸﾀ評：★★★★☆
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