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英題:ONE CUT OF THE DEAD
監督:上田慎一郎
キャスト:濱津隆之/真魚/しゅはまはるみ
配給:ENBUゼミナール/アスミック・エース
公開:2018年6月
時間:96分




2夜連続で,上田慎一郎監督作品を紹介。まずはやっぱり伝説を作った『カメ止め』。監督・俳優養成スクール“ENBUゼミナール”のワークショップ《シネマプロジェクト》第7弾作品として予算300万円で作られたインディーズ映画が,SNSの口コミ効果で全国公開へと拡大。第42回日本アカデミー賞・最優秀編集賞をはじめ,国内外の映画賞を数々と受賞し,興収30億円を超えるヒット作品へと“大化け”したゾンビ・ホラー・コメディだ。

ゾンビ映画撮影のため,山奥にある廃墟にやってきた自主映画のクルー。監督(濱津隆之)は本物を求めてなかなかOKを出さず,ついに42テイクに。ヒロイン(秋山ゆずき)の演技に本物の恐怖が足りないと苛立つ監督。いったん休憩となった現場に残る女優と男優(長屋和彰)やメイク担当の女性(しゅはまはるみ)たち。

と,そこに突然,本物のゾンビが現れ襲いかかってくる。次々とクルーの面々がゾンビ化していく中,監督は撮影を中止するどころか嬉々として撮影を続行するのだった。こうして“37分ワンシーン・ワンカット”で描かれるノンストップ・ゾンビサバイブムービーを撮った彼らとは…。

地上波でも放送されたので,いまさらネタバレでない気もするが,まだ見ていない人もいるかもなので伏せておく。ただ,“劇中劇”ならぬ“劇中劇中劇”な構成の妙と,家族愛・映画愛に溢れる作品。

この映画,ホラーが苦手な人でも大丈夫。というか,ホラーじゃないのでぜひ1度は見てほしい。邦画もまだまだイケるじゃん! と,嬉しい気持ちになれるハズだ。個人的には,映画愛への共感を込みにして★5つ♪


映画クタ評:★★★★★


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