IT イット THE END/“それ”が見えたら、終わり。 | p・rhyth・m~映画を語る~

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原題:IT: chapter two
監督:アンディ・ムスキエティ
キャスト:ビル・スカルスガルド/ジェームズ・マカヴォイ/ジェシカ・チャステイン
配給:ワーナー・ブラザース
公開:2019年11月
時間:169分




前作から2年後に公開された『IT イット』の続編。待ち望んでいたのに,どうしてもスケジュールが合わず,劇場鑑賞を逃していた『THE END』を今夜は紹介。監督は,前作から引き続きとなるアンディ・ムスキエティ。

小さな田舎町デリーで起きた連続児童失踪事件の恐怖が過ぎ去って27年が過ぎた2016年。“ルーザーズ・クラブ”のメンバーでただ1人デリーに残り,事件の調査を続けていたのは,当時,火事で両親を失い祖父の精肉業を手伝っていたマイク(イザイア・ムスタファ)。ついに,あのおぞましきピエロ“ペニーワイズ”が再び町に戻ってきたのを知った彼は,かつての仲間たちに連絡を取る。

行方不明の弟を探したビル(ジェームズ・マカヴォイ)は,イギリスで映画脚本家としても活躍するベストセラー作家に,2人暮らしの父に怯える日々を過ごしていたベバリー(ジェシカ・チャステイン)は,アパレルブランドを経営し成功を収めていた。お調子者でメガネのリッチー(ビル・ヘイダー)は人気コメディアンとして活躍,ベバリーに想いを寄せる太った転校生ベン(ジェイ・ライアン)は,有名建築家として成功し減量にも成功,喘息持ちで過保護な母に悩んでいたエディ(ジェームズ・ランソン)は,保険会社のビジネスマンとなり母と似た女性と結婚し,司祭の息子スタンリー(アンディ・ビーン)は,会計士となり愛する妻と幸せな家庭を築いていた。

再び“それ”が現れたら戻ると誓った27年前の約束を守るためデリーへ戻り,再会を喜び合う一同。しかしそこにスタンリーの姿はなかった。事件の真相と,“それ”の正体と目的に迫る闘いを始める“ルーザーズ・クラブ”の面々を,変幻自在に姿を変えるペニーワイズ(ビル・スカルスガルド)と,脱獄したバワーズ(ティーチ・グラント)が追い詰めてくるのだったが…。

前作を見た者としては,ジワジワとくる緊迫や恐怖にも覚悟はしている。のに「ならばこれでどーだ!?」と言わんばかりのシーン構成で,前半よりさらに鼓動に迫るペニーワイズの攻撃が続く。加えて,原作にもある過去と現在を行き来する“ルーザーズ・クラブ”のメンバーたちにすっかり同化させられて,濃い3時間弱がアッという間に感じるほど。

原作者のスティーヴン・キングが質屋の店主役で出演など,ユーモアも取り入れながら“キチンとまとめられた”ホラー作品のコンプリートだ。


映画クタ評:★★★★


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◆シリーズ一覧◆

IT イット/“それ”が見えたら、終わり。』(2017年)