ボス・ベイビー | p・rhyth・m~映画を語る~

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原題:The Boss Baby
監督:トム・マクグラス
キャスト:アレック・ボールドウィン/スティーヴ・ブシェミ/ジミー・キンメル
配給:20世紀フォックス/東宝東和
公開:2018年3月
時間:97分




スティーヴン・スピルバーグらが興したドリームワークスの子会社として,2000年に設立された長編アニメ映画製作部門のドリームワークス・アニメーション。元CEOのジェフリー・カッツェンバーグが「ディズニーは子供と,大人の中にある子供心に向けて映画を作るが,ドリームワークスは大人と,子供の中にある大人心に向けて映画を作る」と語っていたように,残虐な描写や皮肉的な内容を含んだ作品も多く存在する。そのせいか,作品ごとに大きく評価が分かれたり,当たり外れの多いイメージがある。

そんなドリームワークス・アニメーションの34作目となる痛快コメディ・アニメ『ボス・ベイビー』を今夜は紹介。原作はマーラ・フレイジーが2010年に発表した絵本『あかちゃん社長がやってきた』。監督は『マダガスカル』シリーズのトム・マクグラス。

優しいパパ(ジミー・キンメル)とママ(リサ・クドロー)の愛情を独占してきた7歳のティム(マイルズ・バクシ)のもとに,ある日弟がやって来た。しかもその赤ちゃんは,黒いスーツにネクタイをビシッと締め,ブリーフケースを手にした“ボス・ベイビー(アレック・ボールドウィン/吹替:ムロツヨシ)”。両親の前ではかわいい赤ちゃんを演じる一方,ティムと2人だけになるとおっさんの本性を現わし,口が悪く人使いの荒いボスとして振る舞うのだった。

実はボス・ベイビーには,ベイビー・コープ社の上司から課された重要な任務があったのだ。それは,子犬の幸福のために活動しているパピー・コーポレーションにより,赤ん坊よりも子犬が愛されるようになった理由を探ることであった。早く家から出て行ってほしいティムは,任務を無事に終えれば会社に戻れるというボス・ベイビーに協力することになるのだったが…。

“赤ちゃんなのにおっさん”なボス・ベイビーのキャラだけで勝負してきた感があり,メッセージ性も弱い。斬新な視覚効果で,見る者を“可愛さ”と“おっさん”の間に行き来させ,ティムの嫉妬と,次第に芽生える兄弟愛をアクセントに混ぜ込んだ作品。ただ,深く考えずに見ていると,やっぱり“キャラ萌え”させられてしまうから不思議。

ちなみに,日本語吹替版のボス・ベイビーを担当したのは,吹き替えデビューとなったムロツヨシ。大ヒットにより,2021年春の続編公開が決定している。


映画クタ評:★★★★


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