検察側の罪人 | p・rhyth・m~映画を語る~

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英題:KILLING FOR THE PROSECUTION
監督:原田眞人
キャスト:木村拓哉/二宮和也/吉高由里子
配給:東宝
公開:2018年8月
時間:123分




2016年に解散したSMAP,2020年末で活動休止する嵐。トップアイドルとして君臨したグループから個人となるそれぞれのメンバーの今後の活躍は,後の世代への道筋を示すものになっていくに違いない。今夜は,木村拓哉と二宮和也のW主演で話題となった『検察側の罪人』を紹介。

原作は雫井脩介が2013年に発表したベストセラー小説。監督は『日本のいちばん長い日』『関ヶ原』の原田眞人。“世界標準の娯楽映画を意識し続ける監督”と呼ばれる原田監督が,エリート検事と後輩検事の対立の行方をスリリングに描き出してみせる。

東京地検刑事部のエリート検事・最上毅(木村拓哉)のもとに,彼に心酔する若手検事・沖野啓一郎(二宮和也)が配属されてくる。さっそく2人で都内で発生した老夫婦殺人事件を担当することに。すると最上は,被疑者の1人である松倉(酒向芳)という男に激しく反応する。松倉はすでに時効を迎えている未解決殺人事件の重要参考人だった。

最上は今回の事件も松倉の犯行と確信し,何としても松倉を有罪にしなければならないとの強い思いに囚われていく。意を汲み,最上を師と仰ぐ沖野は,松倉から自白を引き出そうと,事務官の橘沙穂(吉高由里子)と共に取り調べに力を入れるが,松倉は犯行を否認し続けるばかり。やがて沖野は,最上が松倉を犯人に仕立て上げようとしているのではと疑問を抱くようになる。2人の検事は,事件の審理を巡り互いの正義を賭けて対立していくのだったが…。

キムタクで検事というと,思い出さずにいられないのは『HERO』。久利生公平と最上毅は全くの別人だと,判っていてもダブらせてしまう。そして,較べたキャラの違いに,10年の時の経過と『HERO3』がもう作られないだろう予感に寂しくなる。

予告でのウリだった“キムタクvsニノ”の対峙よりは,登場するキャラの“二面性”と“関係性の変化”とがストーリーに絡み合って面白味を醸し出す作品。大筋はというと,まさに“タイトルまんま”だし,原田監督お得意の“史実モノ”かな? って思えるほどにオチは弱いが,個性的な共演者たちの存在が,キチンとW主役に帰結させる。

共演は他に,平岳大,大倉孝二,松重豊,山﨑努 など。


映画クタ評:★★★★


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