ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生 | p・rhyth・m~映画を語る~

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原題:Fantastic Beasts: The Crimes of Grindelwald
監督:デヴィッド・イェーツ
キャスト:エディ・レッドメイン/キャサリン・ウォーターストン/ダン・フォグラー
配給:ワーナー・ブラザース
公開:2018年11月
時間:134分




今夜は,2週連続興収トップの『ファンタビ』第2弾を紹介。前作までは「Harry Potterシリーズ」としていたこのコーナーでの表記も,今回から統合して「Wizarding Worldシリーズ」とさせてもらった。

監督は『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』から6作連続となるデヴィッド・イェーツ。脚本も前作『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』に引き続き『幻の動物とその生息地』の原作者J・K・ローリングが手掛けている。まだ観てない方には,前作はもちろん,『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』で予習しておくことをお薦め。

捕らえられ,半年間ニューヨークに収監されていた“黒い魔法使い”ゲラート・グリンデルバルド(ジョニー・デップ)が,ロンドンに移送されることになる。しかし移送中に,支援者アバナシー(ケヴィン・ガスリー)の手引きで,鮮やかに脱走するグリンデルバルド。

3ヶ月後,シャイでおっちょこちょいな魔法動物学者ニュート・スキャマンダー(エディ・レッドメイン)は旅行禁止命令解除の条件として,イギリス魔法省に入省し,兄のテセウス(カラム・ターナー)と同様に闇祓いとなるよう求められる。これを断ったニュートだったが,ホグワーツ魔法魔術学校の恩師ダンブルドア(ジュード・ロウ)から,パリでクリーデンス(エズラ・ミラー)を探し出すよう依頼されるのだった。

帰宅し,自宅の魔法動物たちの世話をしていたニュートの元に,突然,ティナ(キャサリン・ウォーターストン)の妹クイニー(アリソン・スドル)とジェイコブ(ダン・フォグラー)が現れる。2人は真剣に交際していて結婚すると言うのだったが…。

「ジョニデ激ヤセ!」というニュースが飛び交ったのが半年ほど前。今にして思えば,やはり役作りだったかと,安堵すると同時に,彼のグリンデルバルド役への入れ込みに感動する。前作がニュートを中心とする主要キャストの紹介だとしたら,今回はまさにタイトル通り“グリンデルバルド序章”。目的のためなら手段を選ばぬその無慈悲な“黒い魔法使い”の存在感と圧倒的な魔力にオープニングから圧巻させられっ放し。しばし『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズのジャックなんかブッ飛んで,「こんなジョニデが観たかった!」と,ジョニデ・ファンの心を鷲掴みにする。

ちなみに,若い頃のグリンデルバルドを演じるのはジェイミー・キャンベル・バウアー。『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』と同じキャスティングがツウを喜ばせる。もちろん『ファンタビ』からのファン層にも配慮を欠かさない。とにかく,登場人物が一気に増加し,ダンブルドアをはじめ『ハリポタ』シリーズとのリンクも広がっていく。そして最後に明かされる驚きの秘密。

過激な主張によって人心が容易に分断されていく世相を描きながら,人の自由と多様,そして社会の寛容の重要性を巧みに織り込んだ秀作。スッキリしないエンディングはもちろん,続く3作品へのお楽しみ要素なのだが,次作まで2年スパンは勘弁してほしいと思う。


映画クタ評:★★★★


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