ｷｬｽﾄ：舘ひろし／柴田恭兵／浅野温子
配給：東映
公開：1996年9月
時間：108分
続編を望む声に応え『もっともあぶない刑事』から７年ぶりに舘ひろし・柴田恭兵・浅野温子・仲村トオルの主要キャストをはじめオリジナルキャストが再結集して製作された劇場版第４弾。監督は前作に引き続き村川透。
これまでのシリーズで最大の敵であった広域暴力団・銀星会が『もっともあぶない刑事』で壊滅したため，新たな敵として，カルト犯罪組織が据えられている。ロケ地である横浜市中区も，７年のうちに“横浜みなとみらい21”などの大規模な再開発事業が行われ，国際港湾都市から観光スポットへと，街の雰囲気が大幅に変わった。
中条静夫が演じていた近藤課長は退職設定。後任として県警本部から着任したのが，この作品から登場する深町課長（小林稔侍）。普段は融通の利かないカタブツだが，怒りの感情が制御できなくなると，鷹山・大下よりも無鉄砲な行動を取る“あぶない課長”だ。
横浜・中華街の高級クラブが爆破された。鷹山（舘ひろし）と大下（柴田恭兵）は負傷したホステス・樋口麻美（大竹一重）から事情聴取しようと病院を訪れるが，そこには麻美が何者かによって拉致されようとする姿があった。地下駐車場での激しい銃撃戦の末，辛くも麻美の保護に成功する。
使われた爆弾がマッドボンバー・唐木（倉田てつを）の仕事であることをつかんだユージは，唐木の隠れ家で，大手銀行の頭取会議を襲撃する計画を知る。頭取たちは救出したものの、10億円の現金は奪われ，新米刑事・虎井（関口知宏）が犯人グループに拉致されてしまう。国際的反体制カルト集団“ブレーメン”を率いる柊（伊原剛志）の凶行を阻むため，深町課長の指示を無視して突き進むタカとユージ。２人の“リターンズ”は，もう誰にも止められない…。
大幅にスケールアップしたVFXによる爆破しまくり撃ちまくり飛ばしまくりが，呆れるほどに心地よい。もちろん，走りまくり殴りまくるもお約束♪ 冒頭のダンスホールでは，麻薬の密売人として野際陽子も登場するし，カオル（浅野温子）のハッチャケぶりも見事だし，トオル（仲村トオル）にようやくできた後輩・虎井は，名司会者・関口宏の長男だしと，迫力も見どころも満載の108分。出端のガラケーと絶滅したポケベルが時代を感じさせる。
ｸﾀ評：★★★★☆
ベンガル作品まとめ仲村トオル作品まとめ伊原剛志作品まとめ柴田恭兵作品まとめ舘ひろし作品まとめ小林稔侍作品まとめ◆シリーズ一覧◆
『あぶない刑事』(1987年)
『またまたあぶない刑事』(1988年)
『もっともあぶない刑事』(1989年)
『あぶない刑事フォーエヴァー THE MOVIE』(1998年)
『まだまだあぶない刑事』(2005年)
『さらば あぶない刑事』(2016年)
『帰ってきた あぶない刑事』(2024年)