もっともあぶない刑事 | p・rhyth・m~映画を語る~

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監督:村川透
キャスト:舘ひろし/浅野温子/仲村トオル
配給:東映
公開:1989年4月
時間:104分




第2期TVシリーズ『もっとあぶない刑事』に続く劇場版第3作。第1期TVドラマから3年に渡るヒットシリーズの総決算として製作された作品で,TVシリーズ当初からの宿敵であった暴力団組織・銀星会との抗争に終止符が打たれることになる。

監督の村川透は,舞台を中心に活動していた柴田恭兵をTVドラマの世界に引き込み,『西部警察』から舘ひろしを育て,2人の人気を全国区に広げるキッカケを作った人物。気心が合い,信頼できるこの監督と俳優の関係が,最高のアクション・エンターテインメントを作り出す。

深夜,鷹山(舘ひろし)と大下(柴田恭兵)は銃器密造工場に踏み込む。元締めの宮坂(中原丈雄)は銀星会の下請け業者であり,同時に銀星会壊滅に繋がる切り札でもあったが,町田(仲村トオル)の不注意で取り逃がしてしまう。銀星会会長・前尾(柄本明)に揺さぶりをかけたタカとユージは,次々と刺客に襲われるようになる。近藤課長(中条静夫)に叱られ,15年前の貿易商殺しの担当になった2人は,当時,事件を担当していた県警のエリート・本多局長(芥正彦)のもとを訪れる。

本多局長から直々の激励を受けてすっかり有頂天の2人は,宮坂と繋がりのありそうなセレクトショップ経営者・榊真由美(真梨邑ケイ)を監視。彼女の前に現れた宮坂を追走の末に再び追いつめたが,銀星会のヒットマン・結城(苅谷俊介)によって口を封じられてしまう。さらに真由美の自宅に現れた結城を追跡するユージとトオル。真由美の恋人・北野(佐藤仁哉)に拉致されてしまうタカ。事件はやがて予想もできない展開を迎えるのだった…。

ここからの『あぶデカ』はガンアクションもボディアクションもカーアクションも,作品ごとにパワーアップしてゆく。映像技術の進化によってVFXも施され,見る者をハラハラとドキドキのジェットコースターに乗せ,最後まで飽きさせない。カオル(浅野温子)のキャラとコスプレも突き抜けてゆき,港署の面々の個性も明確に映し出されて楽しませてくれる。

なお,タカとユージを厳しくも優しく包んでいた近藤課長役の中条静夫が1994年に逝去。また少年課の鈴江秀夫役の御木裕が1996年に芸能界を引退したため,この2名はシリーズ最後の出演となった。


映画クタ評:★★★★


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◆シリーズ一覧◆

あぶない刑事』(1987年)

またまたあぶない刑事』(1988年)

あぶない刑事リターンズ』(1996年)

あぶない刑事フォーエヴァー THE MOVIE』(1998年)

まだまだあぶない刑事』(2005年)

さらば あぶない刑事』(2016年)

帰ってきた あぶない刑事』(2024年)